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2007年10月12日 (金)

秋のメスグロヒョウモンはボロボロ

 毎週2〜3回野外での調査をしているが、今朝は久しぶりに良い天気での調査になった。しかし、西風がかなり強い。その強い西風に吹かれて草の中に止まったヒョウモンチョウの仲間がいた。いつも見ているツマグロヒョウモン Argyreus hyperbius (Linnaeus, 1763) かと思ったのだが、よく見てみたらメズグロヒョウモン Damora sagana ilone (Fruhstorfer, 1907) の雄だった。翅がボロボロだ。真夏には平地でメスグロヒョウモンを見ることはないので、おそらく夏の間、山の上に上っていたのが再び里まで降りてきたのではないかと思う。もし夏までに交尾していれば雄が産卵期である秋まで生き延びる必要もないわけだたら、まだこれから交尾するのかも知れない。
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 全くの偶然だと思うが、その直後にメスグロヒョウモンの雌も現れた。その名のとおり、黒を基調とした色だ。この雌の翅もボロボロだ。メスグロヒョウモンも他の多くのヒョウモンチョウの仲間と同じように、幼虫はスミレの仲間の葉を食べる。秋にはスミレの多くはまだ葉を伸ばしておらず、どこに生えているのだかすぐにはわからない。メスグロヒョウモンはそれをどうやって知るのだか知らないが、そのあたりの木の幹に産卵したのを見たことがある。ひょっとしたら、適当に産卵しているだけなのかも知れない。ヒョウモンチョウの仲間の生態にもまだまだ謎が多い。
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コメント

東京で、メス黒ではなく、端黒ヒョウモンが居ましたよ。よく見たら舗装された歩道脇の隙間ずたいにスミレが生えていて、幼虫も沢山いました。舗装と言ってもアスファルトではなく、レンガ状のブロックを敷きつめたもので、僅かな隙間の土で芽生えたのでしょう。ぎりぎりの環境で植物も昆虫も生きているのですね。たのもしい!!
一週間前には、ゴマダラチョウもみました。
新宿にもまだ居たのだ!!
これもちょっと感動的でした。
でも、スミレもエノキも人によって栽培されたり、残されたりしているから、結局、人為的環境で生きられる種だけが残っているのでしょうね。
そお言えば、東京の街も人為的環境でしか生きられない人で溢れています。
今日のテレビで、アルゼンチンアリとヒアリが取り上げられていました。
日本列島を地下で、外来昆虫が占領しつつあるのですね。これも人が招いた災いですが、
「黒い絨毯」が襲撃する日も、そお遠くはないかも知れませんね。
食べ物やゴミが豊富ですので、アリにとっては都市は、格好の生息環境でしょう。
どうなることやら・・・

投稿: modama | 2007年10月13日 (土) 12時15分

modamaさん、コメントありがとうございます。まだ東京に滞在中ですか?ツマグロヒョウモンは市街地に近い自宅の庭にもときどきやってきます。小さなスミレの株を食い尽くしては、ウロウロと歩き回っている幼虫もしばしば見られます。しばらく近所にいたサルは、もう居なくなった感じです。やはり街は住みにくいんでしょうね。

投稿: Ohrwurm | 2007年10月15日 (月) 22時55分

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