永田輝喜治著『永田農法 おいしさの育て方』
永田輝喜治(ながた・てるきち)著『永田農法 おいしさの育て方』
2002年2月20日初版発行
小学館
ISBN 4-09-386080-7
1,500円+税
とあるきっかけで「永田農法」なるものの存在を知った。津市図書館に行ったら、「永田農法」の考案者であり実践者である永田輝喜治氏の著書をいくつか見つけた。
端的に言えば「永田農法」とは、作物の原産地の気候風土に合わせ、肥料も水も極限まで控えて作物の美味しさを引き出す農法であり、具体的な方法は、作物ごとに異なる。現代の大量流通に踊らされている農業に対して批判的であるのはもちろんのこと、妄信的な有機農業に対しても批判的である。美味しさを追求する姿勢はあくまで科学的であり、単なる経験の積み重ねだけでもない。現代の大量生産大量消費の思想とは相容れないものであるが、考え方は合理的に感じられる。
この本では、前半では「永田農法」の考え方について解説されており、後半では具体的な作物における応用が解説されている。
| 固定リンク
この記事へのコメントは終了しました。
コメント