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2007年9月15日 (土)

日本昆虫学会第67回大会1日目(2007年9月15日)

 今日から昆虫学会が始まった。何故か朝早く5時半頃に目覚めてしまった。もう、かなり明るくなりかけていた。昨日の夜にはわからなかったが、遥か沖合には神戸空港も見えた。ずいぶん遠くに空港を作ったものだ。そんなふうに景色を眺めていても、それほど時間が経つわけでもないので、仕方なくシャワーを浴びたり、ネットをチェックしたりしたが、7時半前にはホテルを出た。昨日は阪神元町で降りたが、今日は阪急六甲が目的地なので、神戸高速鉄道の花隈駅に向かった。元町よりは少し遠い感じがしたが、まあ似たような距離だと思った。梅田行きの特急が来たが、六甲には停まらないので、三宮で普通に乗り換えた。それでも10数分でついてしまった。昨日は大阪の梅田から元町まで阪神で310円だったが、今日は途中で会社が変わるということもあり、花隈から六甲までは290円で、乗る時間は30分近く違うのに、値段は20円しか違わなかった。阪神が安いということなのだろうか?
 ホテルでは朝食をとらなかったので、六甲駅の改札口を出た所に喫茶店があるのに気がつき、そこで朝食をとった。コーヒーはほどほどに美味しかった。本を読みながら過ごしたが、コーヒーも飲み干したので、仕方なく店を出て、坂の上にある神戸大学に向かった。受付は9時から始まることになっていたが、それより15分も前に着いてしまった。今日は朝から蒸し暑く、会場に着いた頃には汗がにじんでしまった。早く来た人は他にもいたので、受付が始まるまで虫をネタに雑談で時間をつぶした。受付が始まって中に入ると、中は冷房が効いていて快適だった。
 さて、肝心の講演だが、今日聴いた中で一番面白いと思ったのは、C104 杉本雅志・矢後勝也・上島励「琉球列島における直翅目カマドウマ類の分子生物地理学」だった。カマドウマ類は形態分類で手がかりとなる形質が少なく、分類が遅れていたのだが、杉本氏によって、琉球列島からたくさんの新種が記載されていた。今回はそれを遺伝子の塩基配列からみた分子系統と比較してみるとどうなるか、というものだった。その結果は、形態分類による系統は分子系統とは整合性が希薄で、まさに混沌としている状況である、というものだった。今回の発表は、その第一段階のものということだろうが、今後の解析の結果が楽しみだ。
 午後は自分の講演があったが、やや早口になってしまったものの、ほぼ予定時間に話しきることができ、いくつも質問を受けることができたので、まあまあだったと思う。オオハサミムシなどという普通種も、調べてみると面白いということが伝わっていたとすれば、こちらの意図は果たされたことになる。今回は、仕事をやっていた過程でたまたま気になってしらべた幼虫期の齢数が、けっこう変異があり、メンデル遺伝ではないものの、遺伝的な支配を受けていることは示すことができた。こういう基礎的なことは、なかなかテーマを表に出してやりにくい立場なので(表のテーマの仕事をこなした上でやるなら、誰からも文句を言われないはずだが)、学生さんなどでもっと深く追求してみたいという人がいるなら、引き継いでやってもらっても良いかなぁ、などと思っている。自分は、野外での生態を解明することを先にこなさなければいけないので。
 一般講演が終わってから、神戸大学の大学院生のIさんの誘いもあったので、昆虫飼育室を見学させていただいた。ゴミムシ類の幼虫を見せていただくのが目的だったが、これを見なければここに来た価値は無い、などと脅されたのでT先生のゴキブリも見せていただいた。多量のゴキブリが飼育されており、壮観の一言だった。
Cockroaches
 総会の会場のある場所も、懇親会の会場も大変見晴らしの良い場所だった。懇親会での大会会長の挨拶でも、神戸大学の自慢できることは景色が良いことです、と本当に自慢されていたのかどうかはわからないが(やはり坂道を登り降りするのは大変なので)、嘘ではないと思った。
Landscape
 今日は調子が良く、ビールをグラスに2杯ほど飲んでしまった。暑かったせいだろか。料理も十分にあり、最後にフルーツとケーキも出てきた。ケーキは直径4cmちょっとのそれほど大きくないものだったが、7つも食べてしまった。要するに、美味しかったということだ。それでも最後は食べ物がさくさん残って、もったいないと思い、明日の朝食の足しにしようと少し持ち帰ってきた。
Cakes
 坂の上の懇親会上から、甲太郎さん、ウミユスリカさん(いずれも今は亡き@ニフティ昆虫フォーラムでのハンドル)と一緒に話をしながら六甲駅まで降りてきた。二人は三宮に宿をとっているということなので、三宮で別れた。花隈駅からホテルまでは朝とは違う道を通った。神戸市営地下鉄のみなと元町駅を見つけたときは驚いた。そとは赤煉瓦の建物だったので、中は何だろうと思って覗いたら地下鉄の駅の入り口だったのだ。さらに驚いたのは、その赤煉瓦は道路に面している面だけで、中は空洞だった。何となく騙されたような気がするのだが・・・・・
 と、いうことで、ホテルに戻ってこれを書いている。

 明日の朝一番の講演で、安藤喜一先生の「オオカマキリの「雪予測」は間違いである」の講演がある。明日の一番の楽しみは、この講演だ。

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