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2007年9月21日 (金)

石垣島紀行第3日目(8月1日)その1

石垣島紀行第2日目(7月31日)その2から続く)

(2か月近くも前のことを未だにダラダラと書き続けるのは気が引けるが、とにかく始めたことなので、自宅に帰り着くまでのことは書こうと思っている)
 今朝は夜明け前に起きて、3人の息子たちと一緒に登野城漁港の近くへ釣りに出かけた。夜明け前と言っても、石垣島は日本の最西端に近いので、夏とは言え朝が遅いので、朝6時でも日の出前だ。家にいる時、下の2人の息子たちは、こんな時間に起きることは滅多に無いのだが、ここでは文句も言わずに起きる。やはり、楽しいことがある時には目覚めも良いのだろう。
 サザンゲートブリッジの下に着くと、海水が川のように流れていた。大潮で干潮が2:28、満潮が8:16だから、ちょうど潮の動きが激しい時間帯だ。干満の影響だけでなく、黒潮の影響もあるので、右向きに潮が動く時は、本当に流れが速い。
 例よって釣れたものは大したものは無かったが、飽きない程度に釣れるので、本当に楽しい。釣れたのはスズメダイの仲間やアイゴの幼魚など。
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 朝食を摂るため、民宿にもどり、今度は全員で登野城漁港へ向かう。今度は潮の動きが悪くなっていたせいか、スズメダイの仲間ぐらいしか釣れない。
 今日のメインイベントは赤石食堂のソーキそばを食べること、ということになっている。もう一度民宿にもどり、出かける準備。そう言えば、「石垣カメラ」でリバーサルの現像をやっているはずなので、来る時に撮った写真を現像しておいた方が良いな、などと思って、撮影済みのフィルムも持参することにした。自分のところでリバーサル現像をやっているというのは非常に重宝で、その日のお昼ぐらいまでに出せば、当日の夕方には仕上がってくる。石垣島より人口が多い本州の地方都市ですら、こんな写真屋は滅多に無いと思う。
 まずは近いところから、と言う事で、730交差点近くの「石垣カメラ」へ。ところが、店内の配置が昔と変わっていることに気付き、もしや、と思ったら、そのとおりで、リバーサルの現像は辞めて、取り次ぎになったとのこと。これでは帰るまでに現像できないので、あきらめて未現像のフィルムは、帰ってから現像することにした。
 気を取り直して、ドライブに頭を切り替える。まずは、ヤマバレーの「トミーのぱん」を目指す。川良山を越えて名蔵に出て、崎枝、吉原を経由する。ところが「トミーのぱん」は定休日。もう石垣島を離れて3年以上になるので、月・火休みだったのか、火・水休みだったのか、思い出せなかったのだ。結果は火・水休み。「トミーのぱん」には、明日もう一度来ることにする。米原、野底、伊原間を経由して明石へ。野菜販売所は昔どおりだ。それはさておき、まずは「明石(あかいし)食堂」に向かう。すると、駐車場はほとんど満車状態。やはり人気がある食堂だ。外で待つ人のためか、入り口に庇が出来ていた。昔はそんなものはなかったのだが。
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 食べたのは「野菜そば」にソーキを一つ乗せたもの。とにかく肉より野菜が好きなので、ぼくの場合はこれに限る。とは言うものの、本当に好きなのは、伊原間にある「新垣食堂」の「牛そば」。野菜たっぷりの牛汁の中にそば(もちろん八重山そば)を入れたようなものだ。しかし、家族がそれをあまり好きではなく、「明石食堂」のソーキそばが好きなのだ。
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 これが「野菜そば」にソーキを一つ入れたもの。
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 スープまで飲み干して大満足。
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 明石まで来ると平久保崎もそれほど遠くないので、石垣島最北端の平久保崎まで行くことにした。空気が澄んでいる時なら多良間島や、さらにその隣の水納島が見えることもある。
 平久保崎は観光地ということもあり、観光客が多かった。今回は我々も観光客だ。天気は良く、海は奇麗だったが、多良間島を望む事はできなかった。
 そのとき、ふと小さなシジミチョウが飛んでいるのに気が付いた。こんな所を飛ぶのは種類が限られているので、もしやと思って止まるとを待ったら、それは予想したとおりクロマダラソテツシジミ Chilades pandava (Horsfield, [1829]) だった。もともと石垣島で継続的に発生している種ではなく、ぼくが石垣島に住んでいた7年の間に、この蝶が見られたことは無かった。今年の春にはたくさん飛んでいたという話だったので、それがまだ継続的に発生しているのだろう。
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 クロマダラソテツシジミはその名の通りソテツの葉を食べる。しかもその新芽の軟らかい部分だけしか食べない。だから、いくらソテツが生えていても、新芽を出していなければ、この蝶は世代を繰り返す事はできない。
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 幼虫が食い荒らしたソテツは中心の新芽の部分が枯れたように見えるので、遠くから見てもそこに幼虫がいたことがわかる。そういう目でソテツを探したら、すぐに食い荒らされたソテツが見つかり、その回りにはたくさんのクロマダラソテツシジミが飛んでいた。
 石垣島の最北端を後にして南に向かった。次は、何度も足を運んだことがある玉取崎の展望台だ。ここは一面にブッソウゲ Hibiscus rosa-sinensis(いわゆる「ハイビスカス」)が植えられている。ところが、雨が少なかったせいか、花はまばらで、期待していたベニホシカメムシ Antilochus coqueberti (Fabricius, 1803) どころか、その餌になるアカホシカメムシ Dysdercus cingulatus (Fabricius, 1775) すら見つける事ができなかった。捕食性のベニホシカメムシは食植性のアカホシカメムシよりずっと個体数が少ないのだ。アカホシカメムシが見つからなければ、ベニホシカメムシが見つかるはずがない。
 玉取崎をあとにして一路南に向かったが、野底林道が全線開通したということを聞いていたので、大野から野底林道に向かった。この林道も、何のための道なのか全く理解できないが(とても林業用に使われるとは思えない)、途中に景色が良い場所が何か所かあるので、石垣島に住んでいたときにも何度も行ったことがある。もっとも、そのときは、東側の大野あるいは伊野田側からは入ることは出来たが、西側の野底側には通じていなかった。とにかく、これを走破しようと思ったのだ。
 ところが、途中の野底岳登山道入り口のところまで来ると、妻が「登ろうか」と言ったので、予定外だったが、登る事になってしまった。うーむ。何が起こるか分からない。
 もともとの登山道は野底側が登山口だが、この林道ができてからは、山頂のすぐ下まで車で行けるので、15分も歩けば山頂に着いてしまう。本当に軽いハイキング気分だ。
 とにかく、何の準備もなく、家族5人揃って山頂に向かった。
石垣島紀行第3日目(8月1日)その2に続く)

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