石垣島紀行第2日目(7月31日)その1
(石垣島紀行第1日目(7月30日の夜)から続く)
石垣島では於茂登岳に登ってイシガキヒグラシ Tanna japonensis ishigakiana Kato, 1960 の鳴き声を聞くことがぼくにとっての最大の目的だったが、いろいろスケジュールが決まってくると、於茂登岳登山を挙行するのは今日しかないことになってしまった。イシガキヒグラシは夕方に鳴くので、登山は午後から日暮れにかけてだ。さて、それまでの予定は・・・・・
ということで、午前中は息子たちの希望で港で釣りをすることにした。竿とリールは持ってきたが、餌を買わなければいけない。まずはサザンゲートブリッジの近くの「海の総合スーパー島」へ。100円の練り餌と予備の針を購入。ついでに、メガネに取り付ける偏光フィルターも。1050円也。石垣の強い陽射しの中で眼を楽にするのは重要だし、水面の反射も緩和されるので、水の中の魚もよく見える。
場所はよく通っていたサザンゲートブリッジの下。「海の総合スーパー島」のすぐ近くでもある。港の中なので大物は全く期待できないが、遊びで釣るには手軽な場所だ。
アイゴの幼魚、スズメダイの仲間などの小物がいろいろ釣れたが、一番大きかったのはイラブチャー。なかなか奇麗な魚だ。持って帰っても調理できないので、写真を撮ったあとは海に帰してやった。
午前中は釣りで楽しみ、昼食は「嵩田植物園」へ。植物園とは言っても、果樹農家が傍らに飲食店を開いているようなもので、昼食程度になら全く不足のないものも食べられる。石垣島に住んでいたときにも、ちょくちょく通っていた。於茂登岳の近くで気持ちのいいところだ。
ところが、着いてみると何か様子が違っている。何となく殺風景になってるのだ。何かおかしい。しかし、とにかく食堂へ行ってみる。
ここの食堂は東南アジア風の造りをしている。東南アジア風と言っても、ぼくが知っているのはタイとベトナムだが、そのタイやベトナムの(本当の田舎ではなく)ちょっと田舎のレストランという雰囲気だ。屋根はあるが、周囲には網が張ってある程度で、風がよく通る。屋根に水を撒いていることもあり、冷房が無くても十分に涼しい。
出迎えてくれたミチエさんはいつものようにニコニコしている。話を聞くと、去年の台風13号でヤシの木がほとんど倒れてしまったとのこと。その台風の時には随分怖い思いをしたとのこと。ぼくが石垣島に住んでいた7年間にはそれほど強烈な台風は無かったので、どんな状況だったのか想像もつかない。
嵩田植物園でジュースやカレーや定食物と注文すると、蘭の花が添えられている(さすがに八重山そばには添えられていない)。作り物ではなく本物だ。ちょっとしたことだが、非日常を感じさせてくれることは嬉しい。嵩田植物園では一般にはフルーツカレーがお勧めだが、午後からの於茂登岳登山に備えて、トンカツ定食を食べることにした。もちろんこれにも蘭の花が添えられている。付け合わせには季節の果物が添えられているが、今回はパイナップル、スターフルーツ、ドラゴンフルーツなど。
於茂登岳には三男と二人で登るということになっていたので、とにかく一度宿に戻ってちょっと休憩してから、その他のメンバーを昔住んでいた団地に送り込むことにした。ところが三男も「ちょっと体調がおかしい」とか言い出したので、結局於茂登岳には一人で登ることになった。ちょっと寂しいが、自分のペースで歩けるので、その点では好都合だったかも知れない。
とにかく、家族を団地に送り届けて、於茂登岳へ。
(「石垣島紀行第2日目(7月31日)その2」につづく)
| 固定リンク
この記事へのコメントは終了しました。
コメント