ソメイヨシノのヒラタクワガタ
夕食前に一番下の息子と一緒に、リンゴカミキリ Oberea japonica (Thunberg, 1787) はいないかな、アブラゼミ Graptopsaltria nigrofuscata (Motschulsky, 1866) は出ていないかな、などと近所を散策していたところ、ソメイヨシノの大きなうろの中にヒラタクワガタ Serrognathus platymelus pilifer (Snellen van Vollenhoven, 1861) の雌を見つけた。
この界隈は、県庁所在地の中心駅である津駅の西口から、北西の方角に向かって伸びているなだらかな丘陵の端に当たる部分であることが、Google Earthなどで見るとよくわかる。もっとも、この丘陵地帯は大きな道路で分断されてしまっているので、ここに依存する生物の個体群は、小さな個体群に別れてしまっているのだと思う。
去年の6月10日の夜、名古屋昆虫同好会の月例会に出席した帰り、津駅で電車を降りて西口の信号のある交差点を渡ったところで、体長65mmもある大きなヒラタクワガタを拾って驚いたのだが、このような大きなヒラタクワガタが発生できる場所については謎のままだ。
今日見つけた場所で発生していると断言できないが、ソメイヨシノが発生源になっている可能性は低くないのではないかと思う。
そのあといつものクヌギの樹液に行ったが、カナブン Rhomborrhina japonica Hope, 1841 がいるだけだった。今年はクワガタ類が不作のようだ。ヒラタクワガタどころかコクワガタ Macrodorcas rectus (Motschulsky, 1857) も少ないし、ノコギリクワガタ Prosopocoilus inclinatus (Motschulsky, 1857) に至ってはまだ見てもいない。もっとも、大きなヒラタクワガタがたくさん採れた去年が豊作すぎたのかも知れないが。
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