30数年ぶりの再会・・・・ホソバセセリ
職場の庭で調査していたら、蝶とも蛾とも言えぬような見慣れない虫が飛んでいるのが目についた。多少よたよたと飛んでいたので、ウンモンクチバ Mocis annetta (Butler, 1880) か何かかと思ったのだが、セセリチョウの仲間のようにも見えたので、飛んだ先を追った。すぐに笹の葉に止まったのでよく見てみたところ、何とホソバセセリ Isoteinon lamprospilus C. et R.Felder, 1862 だった。この蝶を見たのはもう30年以上も前のことだったので、その意外さに驚き、興奮してしまった。しかし生憎、カメラを持たないで出て来てしまった。運を天に任せて、カメラを取りに戻った。
最初止まった場所にはもう居なかったので、半ば諦めかけていたのだが、諦めきれず辺りを探したら、運良く見つけることができた。
非常に新鮮な個体だ、ひょっとしたらこの近くで発生したのかも知れない。そう思ってもう少し探してみると、別の個体も見つけることができた。これも新鮮な個体だ。おそらくこの場所で発生したのだろう。
採集しようかとも思ったが、また来年も発生してくれることを祈ることにして、撮影だけに留めた。
普段はなかなか興奮できるような出来事に出会わないが、たまにはこういうことがあって欲しいものだと思う。
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コメント
ホソバセセリの幼虫は見つけやすいので、探してみてください。
5月に、石垣島で捕獲したコウトウシロシタセセリの幼虫を、自宅のヤマノイモで、飼育していたのですが、もう少しで蛹化というところで、死亡させてしまいました、残念。
セセリ類の幼虫の飼育は苦手です。
投稿: ヘテロ | 2007年7月 5日 (木) 21時07分
ヘテロさん、コメントありがとうございました。
2頭見かけたなら、3頭目、4頭目が見つかるかも知れないですね。今日は幼虫の巣を探してみようと思います。
ぼくはセセリチョウはあまり飼育したことがありません。飼育したことがあるのはアオバセセリぐらいです。
投稿: Ohrwurm | 2007年7月 6日 (金) 06時34分