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2007年7月 4日 (水)

ハサミムシの生態に関する対談(その2)

 そろそろ寝る準備をしようかと歯ブラシを口に突っ込んでいたら電話がかかってきて慌てたのだが、それは石森さんからの電話だった。石森さんには少し話したいことがあったので、連絡をとらなければいけないかと思っていたのだが、その思いが通じたのだろうか。
 4月に我が家においでいただいたときに色々ハサミムシの生態について話をしたのだが、まだまだ不明な点は多い。それどころか、基本的なこともまだよく調べられてない。ハサミムシは卵から生まれて成虫になるまでにたくさん死んでいるはずなんだけど、どうやって死んでいるのか、などと訊かれたのだが、答えに窮した。脱皮回数は決まっているのか、とも訊かれたのだが、正確なことは知らない。コブハサミムシ Anechura harmandi Burr, 1904 とクギヌキハサミムシ Forficula tomis (Kolenati, 1845) (Forficula scudderi Bormans, 1880 だという説もある)の幼虫が4齢まであるということはほぼ確かで、オオハサミムシ Labidura riparia (Pallas, 1773) の幼虫の齢数に変異があることは知っているのだが、それ以外は正確には知らない。ヒゲジロハサミムシ Gonolabis marginalis Dohrn, 1864 やハマベハサミムシ Anisolabis maritima (Bonelli, 1832) の成虫の体長には変異があるので、おそらく幼虫の齢数に変異があるのは疑いないのだが、正確な事は知らない。
 と、まあ、そんな話をしたのだが、まだまだ知らないことが多い。
 最後についでと言っては何だが、このまえいただいた絵本の原稿を虫仲間に見せたところ、受けが良かったことをお話した。この原稿は、某児童書の出版社からは出版できないと言われていたものだ。虫仲間の意見として、児童書の出版社ではなく、虫関係の出版社なら出してくれるのではないかということをお話した。「ようちゅうボウヤのとりこしぐろう」という表題なのだが、ちゃんとオチがついていて、それが核心を突いているので大変面白い。是非陽の当たる場所に出て欲しい本だと思う。

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