« 2007年5月 | トップページ | 2007年7月 »

2007年6月

2007年6月27日 (水)

ヒラタクワガタ登場

 今年は樹液の出がひまひとつなので、最近は通うのが遠のいていたが、夕食後、下二人の息子と一緒に近所のクヌギとコナラの樹液のところに出かけた。
 樹液の出は、やはりいまいち。しかし、コクワガタ Macrodorcas rectus (Motschulsky, 1857) 3頭、ヒラタクワガタ Serrognathus platymelus pilifer (Snellen van Vollenhoven, 1861) 1頭に出会うことができた。しかし、いずれも小型の雄。コクワガタはもう何度も見ているが、ヒラタクワガタは今年初めてだ。
 林の中の地面を見ると、キノコがたくさん出ていた。名前はほとんどわからないのだが、テングタケに似ているキノコもあった。梅雨時には、秋に負けず劣らず、キノコがたくさん見られるような気がする。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

ニイニイゼミの鳴き声が聞こえた

 今朝、職場のキャベツ畑でピットフォールトラップに入った虫を回収していたら、遠くでニイニイゼミ Platypleura kaempferi (Fabricius, 1794) の鳴き声が聞こえた。ハルゼミ Terpnosia vacua (Olivier, 1790) は文字通り春のセミなので、その鳴き声を聞いても夏は感じないが、ニイニイゼミの鳴き声は、すぐそこに来ている夏を感じさせる。
 虫の回収を終えて近くに行った時には既に鳴き止んでしまっており、今日は一日蒸し暑い日だったが、その後鳴き声を聞くことはできなかった。まあ、これからは嫌でも(決して嫌というわけではない。言葉のあやだ。念のため。)鳴き声を聞くことになるだろうから、それほど気にすることもない。

| | コメント (3) | トラックバック (0)

2007年6月26日 (火)

郵便振替のサービス低下!

 郵政公社になって郵便振替のサービスが低下したのではないかと感じていたが、民営化されることによって、確実に低下することがわかった。
 昨日届いた案内によれば、これまでは15円で口座間の振替ができたが、このサービスは廃止されるとのことだ。予想されたとは言え、現実となると腹が立つ。
 一般の銀行での送金手数料と比べれば、まだ多少割安だが、格安で送金できる手段が無くなる。

| | コメント (4) | トラックバック (0)

2007年6月24日 (日)

住宅用火災報知器

 家主さんの依頼で電器屋さんが火災報知器の設置に来た。聞く所によれば、住宅用火災報知器の取り付けが法律によって義務づけられたそうだ。詳細は市町村の条例で決められるそうだ。津市では寝室に取り付けることになっているらしい。
 しかし、まともに考えてみれば、火の気の無い寝室(ぼくは非喫煙者)に報知器を取り付けても、その報知器が作動したときには既に手遅れになっているはずだ。どうせ設置するなら、火を扱う場所に設置するのが自然な考え方だと思う。
 さらに我が家の特殊事情かも知れないが、目覚まし時計が鳴っても起きない人には無駄だと思う。
 やはり、このような非合理的な決まりを作る人は、やはり頭が悪いのではないかと思う。行政の皆さんしっかりしてください、と言いたい。ちゃんと条例を作りましたよ、という形式だけは整ったかも知れないが、それは無意味だと思う。

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2007年6月21日 (木)

ナツノツヅレサセ鳴き始める

 職場のすぐ隣の田圃の縁あたりでナツノツヅレサセ Velarifictorus grylloides (Chopard, 1969) の鳴き声が聞こえた。きちんと記録を取っているわけではないが、例年より少し早い鳴き始めのような気がする。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2007年6月20日 (水)

ニセリンゴカミキリに再会

20070620blog1  この前の土曜日に採り損ねたニセリンゴカミキリ Oberea mixta Bates, 1873 が気になっていた。先週は非常に忙しく、その余波が今週始めまで及んでいたが、今日は夕方早々に仕事を切り上げることができた。そこでいつものフィールドに向かった。
 ポイントに着いた途端、悠々と飛んでいるニセリンゴカミキリを発見。ガマズミか何かだと思うのだが、木の葉の裏に止まったところを写真に収めることができた。一応満足。
 リンゴカミキリの仲間は、葉の裏がお好きなようだ。このような状況によく出くわす。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2007年6月17日 (日)

さんぴん茶が消えた

 我が家では「さんぴん茶」を日頃から飲んでいる。これは石垣島に住んでいたときに身に付いた習慣だ。特に夏の暑いときの冷やした「さんぴん茶」は大変美味しい。沖縄を離れたら入手が難しいのではないかと思っていたのだが、幸い近所のスーパーマーケットでティーバッグを容易に入手できた。
 ところが最近、近所のスーパーマーケットから一斉に「さんぴん茶」のティーバッグが消えてしまった。何があったのだろうか?我が家は少し困っている。

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2007年6月16日 (土)

卍巴飛翔を見る

 今日は気温が上がった。しかし、日中は湿度がかなり低かったので、昆虫の観察にはあまり良く無いのではないかと思った。と言うことで、夕方になってからいつものフィールドに出かけた。
 現地に到着したときは、まだやや日が高かった。ミドリシジミ Neozephyrus japonicus (Murray, 1875) が居たとしても、まだ飛ぶような明るさではない。素早く飛び、木の葉の上に止まり素早く眼をキョロキョロさせていたのは、マルハナバチのような体つきのオオイシアブ Laphria mitsukurii Coquillett, 1899 だ。ムシヒキアブの仲間だが、体が大きく、魅力を感じる。
20070616blog1  そろそろミドリシジミが飛ぶ頃かと思い、ハンノキの疎林に向かう。するともう卍巴飛翔が始まっていた。ハンノキの梢で2頭の雄がグルグル回り始めたかと思うと、少しずつ下の方に降りてくる。すると一方が根負けしたか、スッと飛び去る。残る一方もまた梢の方に向かう。また別の雄が飛んでくると2頭でグルグル回り始める。見ているだけでもなかなか愉しい。
 時期的には発生の初期だと思われたので、まだ雌は居なかったのではないかと思う。また何日かしたら観察に行きたい。
 帰りがけ、スイカズラの蔓がからまっているウツギのところにリンゴカミキリの仲間が飛んでいた。ニセリンゴカミキリ Oberea mixta Bates, 1873 に違いない。捕虫網で採れば良かったものの、素手で採ろうとして逃げられてしまった。またチャンスはあるだろう。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2007年6月15日 (金)

何でそうなるの?

20070615blog1  写真をごらんいただきたい。これは ムネアカセンチコガネ Bolbocerosoma nigroplagiatum (Waterhouse, 1875) がひっくり返っているわけではない。どういうわけか、壁に引っ付いているのだ。
 今朝、職場の建物の壁に何か動いているものが見えたので、よく見てみたらこれだったわけだ。おそらく本人(本虫?)もどうしてこうなったのか悩んでいただろう。動画はこちら。おそらく、夜の間に灯りに引き寄せられてここまでやって来たのであろうけど。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2007年6月14日 (木)

盛口満著『ゲッチョ昆虫記—新種はこうして見つけよう』

盛口満著『ゲッチョ昆虫記—新種はこうして見つけよう』
2007年6月15日発行 どうぶつ社 1,500円+税
ISBN978-4-88622-336-4 C0040

Geccho_konchu_ki  一昨日からとある研修の講師などという慣れない仕事をしていたので、その準備の段階から普段にない疲れを感じていた。とにかく今日のお昼までで終わったので、最低限の日常の仕事だけを片付けて、早々に帰宅した。とりあえず昼寝でもしようかと思っていたのだが、郵便物が届いているのに気が付き、それに目をやった。それはゲッチョ先生からのものだった。岩崎卓爾に関する本を出すという話をうかがっていたので、それに違いないと思った。
 中を開けて出て来たのが表題の本。早速布団の上でゴロゴロしながらも読み終えた。

 ゲッチョ先生の著書で「昆虫記」と名が付いている本は、『ぼくらの昆虫記 』(講談社現代新書)に次いで二冊目だ。副表題は「新種はこうして見つけよう」。なかなか惹かれる表題だ。昆虫少年にとっての憧れは、新種の昆虫を見つけることだ。自分も子供の頃はそういう夢を持っていた。昆虫学者になって新種の虫を見つけるんだ、などと。
 時が経ち、熱帯に行かなければ新種など見つけられないと思うようになってからは、そればかりが理由ではないが、昆虫の行動や生態の方に興味が移った。しかし、石垣島で暮らす機会を得てから、自分も思いがけず新種を発見する機会に恵まれた。しかし、それはそれなりの理由があったというのが、この本を読んで納得できることが多い。
 この本には昆虫の名前に名前を遺した二人の人物、すなわち、九州帝国大学の昆虫学教室の教授だった江崎梯三博士と、石垣島気象台の所長として半生を石垣島で過ごし、天文屋の御主前(てんぶんやーぬうしゅまい)として親しまれた岩崎卓爾翁に迫り、昆虫の新種はどのようにして見つけられるのか、ということが昆虫に詳しく無い人にもわかるように書かれている。要点だけ書けば、他の人が虫を採らないような場所で虫を採る、ということだ。詳しく知りたい人は、本書を読んで欲しい。
 この二人を結びつける虫の一つにイワサキオオトゲカメムシ Amblycara gladiatoria (Stål, 1876) があり、それについても少し紹介されている。残念ながら、この虫の絵は描かれていない。ぼくがもう少し早く標本を送っていれば、この本の挿絵に描かれたはずだったと思う。このカメムシの寄主植物を明らかにすることに半分ぐらい貢献した自分にとっては、ちょっと残念だった。
 本書に登場するゲッチョ先生の回りの人物の描写も愉しい。類は友を呼ぶと言うか、なんとなく気が合いそうだな、と思われる人がゲッチョ先生の回りに集まっている。スギモトくんも相変わらず活躍されているようだ。人気ブログを書いているマルヤマさんも登場しているので、マルヤマさんのブログでも紹介されるに違いない。ぼくとはまた違った読み方をされると思うので、書評を期待したい。
 さいごになったが、愉しい本を贈っていただいたゲッチョ先生に感謝する。

参考文献

  • 河野勝行・林 正美,2003,イワサキオオトゲカメムシの寄主植物と生態に関する知見.Rostria No. 51: 55-59.

| | コメント (4) | トラックバック (0)

2007年6月13日 (水)

オオキベリアオゴミムシ現れる

 今朝、職場のトラップを調査していたら、いろいろなゴミムシ類と一緒にオオキベリアオゴミムシ Epomis nigricans (Wiedemann, 1821) が入っていた。今年初めてのお目見えだ。主要な餌であるニホンアマガエル Hyla japonica  Günther, 1859 がまだ見られないのにオオキベリアオゴミムシが見られたのは、想定外のことだ。しかも嬉しいことに雌だ。今年こそ、いろいろ飼育実験をしてみたい。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2007年6月12日 (火)

お礼

 一年近く駄文を書き連ねていますが、本日、カウンタが20,000を超えました。おいでになったみなさんに感謝いたします。たまにはコメントをいただけると嬉しいです。
 著者敬白

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2007年6月11日 (月)

今年初めてのイチモンジセセリ

20070611blog1  キャベツ畑で調査をしていたらイチモンジセセリ Parnara guttata (Bremer et Grey, 1852) がいることに気が付いた。イチモンジセセリの越冬について、いろいろ言われていたが、決着がついているのかどうか、残念ながら知らない。今日見た個体は、もうかなり飛び古したものだった。どこか遠くから飛んで来たのかも知れない。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2007年6月 9日 (土)

しつこい頭痛を和らげる

 緊張性頭痛に悩まされているので医者に処方された筋弛緩作用のある薬を飲んでいる。翌日の仕事に備え、寝る前に飲んでいたが、それなりに効果が持続していたようだった。ところが今日は、午前中から頭痛がひどかった。1日一回飲むように指示されていたので、午後までずっと我慢して、そのかわりに葛根湯を飲んだ。ちょっと風邪気味の症状もあるし。一時的に頭痛は和らいだが、それほど効果は長続きしなかった。我慢できず、いつもより早い夕食後に処方された薬を飲んだ。その効果あってか、頭痛がかなり引いた。ネットで調べると、もっとたくさん飲んでも良いようなことが書かれているが、とりあえず少量で様子を見ることにしようと思う。
 お尻に火がついている仕事があるのだが、何とか明日中には片付けたいものだ。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

しょぼん・・・・・論文却下

 投稿してから3か月以上も音沙汰が無かったが、今日やっと通知が届いた。残念ながら却下。分類学的な手続きに問題があることは自覚していたが、どうしようもない部分もあったので、それを承知で投稿していた。やはり、分類学的な手続きが問題だという判断をされてしまった。そういう話だったら、もっと早く却下の知らせを届けて欲しかったなぁ、というのが偽らざる心境だ。「xxxx属のooooムシの日本産種の認識に問題があることは確かで,著者が示したような結論自体にはそれなりの妥当性があると考える」というコメントは、若干の慰めになっている気もする。
 この論文は近縁種の分布のパターンを扱ったものだが、その種に分類学的な問題があることが不運だったと思っている。生態屋が分類学に関わる論文を書こうとしたところも、やはり無理があったかも知れない。
 やはり分類屋さんに相談していろいろ教えていただかないといけないようだ。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2007年6月 8日 (金)

虫の名前は《記号》・・・だと思う

 昆虫はやたらに種類が多い。それに名前を付けようと思うから大変だ。しかし、区別するためには名前を付けなければ始まらない。ところが困ったことに、近年「差別用語」として使用が控えられるようになった言葉がやたら増えて来た。しかし、昆虫の名前には「差別用語」としてしばしば扱われる言葉を含むものがたくさんある。これを何とかすべきだという動きもあり、学名でMiridaeと呼ばれているカメムシ類の一群は「カスミカメムシ」と改名された。これは改名がうまくいった例だと思う。ところが、多くの「差別用語」を含む昆虫の名前はそのままだ。魚類では大々的に改名が行われたが、ちゃんと定着するのかどうか、今後の動向を見守りたい。
 世の中には「差別用語」の使用を控えようとする動きがあるが、それとは関係なく、ぼく自身は昆虫の名前を単なる《記号》として捉えていたということが今では自覚できている。意味がわからないことば、例えば「ジンサンシバンムシ」とかでもそのまま憶え、その虫の名前を何の違和感もなく使ってきていたからだ。だから、差別用語が含まれるからと言って、特に違和感は無かったし、差別用語とされていることにすら気が付いていないことも多い。自分自身には差別するという意識がないということもあるからだろう。だから、「差別用語」に対する攻撃は、「言葉狩り」とすら感じることが多い。
 最近、外界の情報を受けとるときに使う感覚器官や、感覚した後の脳内情報処理の型を[視覚型/聴覚型/触覚型]に分類するという考え方を知った。これによれば、自分はある程度視覚型だが、主として聴覚型に分類される人間であるように思われる。この分類法によれば、「差別用語」を使うことに対して攻撃する人々は触覚型の人間に分類されるように思われる。要するに、「差別用語」に対する攻撃は《記号》と《象徴》を混同しており、論理的ではないと思うのだ。これに限らず、現代の日本人には触覚型に分類される人間が極めて多くなったように感じられる。触覚型の人間には論理だてて説明しても話が通じないことが多いであろうから、対応が難しい、とぼくには思われる。自然保護団体や動物愛護団体なども触覚型人間の集まりではないかと思われるのだが、本当のところはどうなのだろうか?
 自然保護は、人間の感覚に基づくのではなく、やはり客観的なデータに基づいて、科学的に行われるのが本来の姿だと思う。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2007年6月 6日 (水)

雀松向上委員会あしたのためのその47

 野暮用で大阪まで出かけた。せっかく大阪まで出かける事になったので、ついでにいろいろ用を足した。
 まずは「なんばウォーク」にある「わしたショップ」で沖縄関係の食材を調達。この前、石垣島からおいでになった狩俣さんのお土産で八重山そばをいただいたのが呼び水になってしまい、沖縄そばが食べたくなって仕方が無くなっていた。乾麺、袋入り即席麺、カップ麺などを調達。それとポークランチョンミート。通称「ポーク」。ポークは大して美味しいものとも思わないが、夏になると食べたくなる。「わしたポーク」と「わしたスパイシーポーク」を調達。赤マルソウの「油味噌」が目について、「そう言えば最近食べていないなぁ」などと思って1瓶調達。
 もう一つは電子部品。恵比須町界隈へ。このところ、時々半田ごてを握りたくなる。まとまった時間がとれず、大したものは作れないので、ほんの遊び程度だ。しかし、将来的に時間ができたら、アマチュア無線の交信に使える機械を作ろうと目論んでいる。ところが、年々アマチュアが気楽に使用できるような部品の入手性が悪くなってきたのを感じ、将来時間ができたときには部品が手に入らないなどという困った事態も想定されるので、将来使うかもしれない半導体やコイルやフィルタなど、少々調達。このブログの名称とは関係ない甚だ場違いな内容だが、このあたりについてもいつか書かなければいけないと思っている。
 夕食は例によってラーメン。千日前の『河童ラーメン本舗』へ。ややスープの味が濃い感じだったが、スープもほとんど飲み干してしまった。まあ、美味しかったのだと思う。
 さらにもう一つは落語。この前、雀のお宿の桂雀三郎の落語会に行ったのが呼び水になってしまい、ナマの落語を聴きたくてしかたがなくなっていた。千日前のTRII HALLでの『雀松向上委員会あしたのためのその47』。この落語会のために、主要な用を足す日を今日に決めたようなところもある。どちらが本当の用なのかわからないではないか、というツッコミは入れないで欲しい。
 桂雀松さんは、石垣島に住んでいた頃、飛行機の中で『日航寄席』の『マキシム・ド・ゼンザイ』を聴いて以来、いつかはナマで聴かなければいけない噺家としてチェックしていた。やっとその日が来た、というところだ。

  • 桂雀松『雀松時遊本舗(あたまっちゃんのふり〜と〜く)』
  • 桂雀五郎『黄金の大黒』
  • 桂雀松『紙入れ』
  • 桂こごろう『強情灸』
  • 桂雀松『口入屋』

 雀松さんの喋りは流れるようでまさに『マキシム・ド・ゼンザイ』のような噺に合っていると思うが、雀松さんのもう一つの良い所は目だと思った。目でしゃべっている感じ。こればかりはナマで聴かないとわからない。女の人の表現も絶妙だ。今日の演目の『紙入れ』と『口入屋』は、雀松さんの一番うまい所が聴ける噺ではなかったかと思う。とにかく雀松さんには満足した。
 ところが、こごろうさん。言葉を噛んでしまった。まあ、人間のやることだから、少々の失敗はかまいません。でも、失敗を取り返そうとあせってしまった感じ。悔しかったでしょう。今後に期待します。
 雀五郎さんも初めてだったが、ちょっととぼけたような雰囲気も悪くなかった。
 会場に入る前、受付に座っていた若い人。どこかで見たことあるなぁ、と思ったが名前が思い出せない。米朝一門の誰かだというのは見当がついていた。あとで調べたら桂吉朝門下の佐ん吉さんだった。落語会の最中は、おそらく太鼓を叩くか笛を吹くかしていたのだと想像する。
 さて、本当の用?まあ、それは書かなくても良いでしょ。
 TORII HALLは近鉄難波の駅からも近く、ゆっくり歩いても7〜8分、急げば5分という便利なところだった。20:45分ぐらいの終演で、難波21:00発のアーバンライナーに十分余裕で間に合った。これに乗り損ねると、津に到着するのが35分ほど遅くなるので、乗れて良かった。
 津の駅から自宅に戻る途中、クヌギの樹液をチェックしたら、コクワガタの雄が2頭、雌が1頭来ていた。ヤガの仲間を期待していたが、ガは全く来ていなかった。気温もあまり高くない感じだし、時間も遅すぎたのかも知れない。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2007年6月 5日 (火)

クモの子はまだ散っていない

20070605blog2  今朝見たときにはまだクモの子は卵嚢から出ていなかったが、夕方見てみると卵嚢から出て母親の腹部にしっかりしがみついていた。双眼実態顕微鏡の鏡筒に取り付けたデジタル一眼レフでウヅキコモリグモ Pardosa astrigera の母子を撮ってみた。リングフラッシュをTTL調光で使用しているが、まあまあ見易い写真が撮れたと思う。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

コブハサミムシの母親殺し

20070605blog1 【写真は2007年4月20日、三重県津市安濃町野口で撮影。小さい谷川の川原の砂地の場所の小石を持ち上げてみると、既に食い尽くされてしまったコブハサミムシの母親の残骸が見つかった。ここは職場のすぐ近くだが、これまでこんなに近くにコブハサミムシが棲息していることを知らなかった。比較的手軽に観察に行けそうなので、これからは時間があれば観察に行きたい。】

 人間の世界での母親殺しはとんでもない事だが、コブハサミムシ Anechura harmandi (Burr, 1904) の場合は生まれて間もない子供が母親を食い殺すのが日常だ。このことがこの前の日曜日(6月3日)のテレビ番組『どうぶつ奇想天外』でクイズとして紹介されたらしい。ぼくはテレビをあまり見ないので、チェックしていなかったのだが、職場のパートさんが教えてくれた。
 今でこそコブハサミムシの生まれて間もない幼虫が母親を食い殺す習性を持っていることはよく知られるようになってきたが、ぼくがハサミムシを研究材料に選んだ25年前は、このことはほとんど知られていなかった。修士課程の研究テーマとして母親による卵保護習性を中心としたハサミムシの生活史を選び、その材料として中心的に扱ったのがコブハサミムシだった。卵を世話しているコブハサミムシを実験室に持ち帰って飼育していたところ、幼虫が孵化して数日のうちに母親を食い殺してしまったので大変驚いた。
 コブハサミムシの母親殺しの習性は誰が観察しても同じだが、なぜ他のハサミムシには母親殺しの習性が無いのにコブハサミムシだけが母親殺しの習性を持つか、という疑問に対して、初めての解釈を与えたのがぼくだ。これは、操作実験よりも野外観察に重きを置くことを信条とするぼくの自慢だ。母親殺しの現場だけ見ていても決して解釈を与える事ができない問題に対して、ぼくは一年を通したコブハサミムシの暮らしを野外で詳細に観察することによって一つの結論に至った。
 至近要因としては、幼虫が孵化する時期に餌が乏しいことが問題であり、母親を食う事によって幼虫初期の生存率を高めることができることだ。この点に関しては、ぼくはアイデアを出しただけだったが、最近になって北海道大学(当時)の鈴木誠治さんらが実験で裏付けた(参考文献4を参照のこと)。しかし、何故餌の乏しい時期に幼虫が孵化するような生活史が進化したのだろうか?この疑問に関しては、コブハサミムシの一年を通した生活史を理解することなしに解答は得られない。
 野外で観察していると、コブハサミムシは6〜7月に羽化すると、どこかに消えてしまうのだ。ところが10月半ばになると、どこからともなく繁殖場所に戻ってくる。繁殖場所は山の中でも日当りが良い谷川の川原だ。日当りが良い場所では早く孵化することができるので、いろいろな点で都合が良い。ところが、谷川の川原という場所は、梅雨時や台風の季節にはしばしば氾濫するのだ。これでは、そこにずっと暮らしていては都合が悪いことになる。だから、夏の間はどこか山の中にでも居場所を移しているのだろう。
 となると、谷川が氾濫する季節が来る前に成虫になってどこかへ行ってしまうのが有利ということになる。そのためには、早く孵化した方が有利だ。ところが、早く孵化すればするほど餌環境は悪くなる一方だ。となると、少しでも早く孵化して、もっとも手近な餌(=母親)を食べて、当面の生存率を高めるというのが、生活史の上で有利な性質になることは容易に想像できる。だから、安定して生活が可能な限られた期間を有効に活用できるように、生活史が進化したと考えられる(参考文献1, 2, 3を参照のこと)。
 これでコブハサミムシの生活史の問題は一見解決したかのように思えるが、実はそうではない。コブハサミムシは何故谷川の川原を繁殖場所に選んだのか、という問題に関しては、まだ適切な解釈を与えることができていないのだ。

参考文献

  1. 河野勝行. 1984. コブハサミムシの特異な生活 —生活史戦略的視点から—.遺伝 38 (10): 70-75.
  2. Kohno Katsuyuki. 1997. Possible influences of habitat charasteristics on the evolution of semelparity and cannibalism in the hump earwig Anechura harmandi. Researches on Population Ecology 39 (1): 11-16. [pdf] <http://meme.biology.tohoku.ac.jp/POPECOL/RP%20PDF/39(1)/pp.11.pdf>
  3. 河野勝行. 2007. ハサミムシの生態〜ハサミムシ類の卵保護習性とコブハサミムシの母親殺し〜.Rio (豊田市矢作川研究所月報) (104): 3. [html]
  4. Suzuki S,  Kitamura M and Matsubayashi K. 2005. Matriphagy in the hump earwig, Anechura harmandi (Dermaptera: Forficulidae), increases the survival rates of the offspring. Journal of Ethology 23 (2): 211-213. [abstract]

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2007年6月 4日 (月)

17年ゼミ

 今日の朝日新聞の夕刊の2面にアメリカの17年ゼミの大発生が報じられていた。虫の日に相応しい話題だ。「素数ゼミの謎」の著書などで知られている静岡大学の吉村仁先生がセミの観察のために訪米されているとのことだ。今年の発生はイリノイ州のシカゴ周辺とのこと。この地域だけで70億匹の発生が予測されているらしい。17年ゼミの大発生は想像を絶するものらしく、とにかくやかましいらしい。一度現場に行ってみたいものだと思う。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

今日は虫の日

 世間一般では今日は虫歯予防デーになっているようだが、ぼくはそれとは関係なく、より直接的に「虫の日」だ。昆虫同好会などでは虫供養をやっているところもあるかも知れない。
 まあまあ天気は良かったのだが、仕事が立て込んでいいたので、休みをとって虫を採りに行くというような余裕が無かった。職場のピットフォールトラップにはヤコンオサムシやオオクロナガオサムシがほどほど捕獲されたが、それ以外は大したことがなかった。
 仕方が無いので、帰宅してから三男と一緒に懐中電灯を持って、近所の公園のコナラの樹液を目指した。途中、大きなゴキブリのようなものが落ちていたのを三男が見つけたが、ノコギリカミキリの雄だった。目指すコナラまで行くと、期待したとおり、コクワガタが2頭いた。2頭ともとても小さかったが、一応雄と雌だった。付近の街灯の下を注意して見ると、オオゴミムシとアトワアオゴミムシと交尾しているナガチャコガネがいた。目についたのはそれぐらいだ。でも、一応虫の日の行事をこなすことができたという気持ちになれた。
 それにしても地面が乾燥している。何となく今後の虫の発生が芳しくないことを予感させる。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2007年6月 3日 (日)

家の近くでもラミーカミキリ

 3時のおやつ代わりにジャンクドリンクを飲んだ。ZikadeさんからいただいたDAD'Sのルートビアがまだ1本残っているし、東京で調達してきたドクターペッパーも残っている。長男が「ルートビアとドクターペッパーを混ぜたらどんな味になるだろう?」と言うので試してみた。まず50:50で割ってみたが、完全にルートビアの味が勝ってしまった。しょうもないことはやめて、あとはルートビアをストレートで飲んだが、DAD'SのルートビアはA&Wのルートビアより口に合うことがわかった。A&Wのは甘すぎるのだ。
20070603blog1  それはともかく、そのあと三男と一緒に安濃川の堤を歩いた。安濃川の水は少なく、底がよく見える。大きなコイもたくさんいた。堤にはいろいろな雑草が生えていたが、カラムシBoehmeria nivea (L.) Gaudich が目につく場所も多かった。予想に違わず、あちこちでラミーカミキリ Paraglenea fortunei (Saunders, 1853)が見られた。この時期にこの場所を歩くことは無かったので、これまで気が付かなかったが、ラミーカミキリの分布は相当広いようだ。

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2007年6月 2日 (土)

庭のナガチャコガネで子供の頃を思い出す

20070602blog1  我が家は借家だが、それなりの庭があり、庭だけでもいろいろな生き物を見ることができる。今ちょうどホタルブクロの花がたくさん咲いており、ハナバチの仲間が花粉を集めに来ている。じっくり観察すると面白そうだが、なかなかそういうわけにもいかないのが辛いどころだ。
 今日の夕方、もう薄暗くなってからだが、その庭で草を抜いていた。するとナガチャコガネ Heptophylla picea Motschulsky, 1857 が何頭も飛び出して来た。
 ナガチャコガネは子供の頃にも見た記憶がある。実家の家を建て替える前のことに間違いないので、小学校3年より前のことだ。その当時、実家の庭にはツツジが植えられており、夕方薄暗くなってからやや小さめのコガネムシがその近くの地面近いところをゆっくり飛んでいた。その当時は名前も知らなかったが、特徴がある虫だと思った。
 今日のナガチャコガネもツツジの近くの地面近くを飛んでいた。この光景が子供の頃の記憶を蘇らせているような気がする。ナガチャコガネはチャの木の害虫としてもよく知られているが、我が家の庭を飛んでいるナガチャコガネは、おそらく幼虫時代はツツジの根を齧っていたのだろう。だからと言って、ツツジの木が枯れているわけでもないので、目の敵にすることもないと思った。

| | コメント (0) | トラックバック (1)

2007年6月 1日 (金)

類は類を呼ぶ・・・・・?

 誰のこととは申しませんが・・・・・
 某「類は類を呼ぶ」。ぼく「類は友を呼ぶ、でしょ」。某「うそっ!?」。
 というわけで『類は類を呼ぶ』が間違っているということに対してあまり自信があったわけではないが、『類は友を呼ぶ』が間違っているわけではないことにはかなり自信があった。はたして『広辞苑』を調べたところ、『類は類を呼ぶ』は掲載されておらず、『類は友を呼ぶ』が掲載されていた。
 ところが驚いたことに、ネットを検索すると『類は友を呼ぶ』が間違っていて『類は類を呼ぶ』が正しいと思っている人が相当数いるらしいことがわかった。『類は類を呼ぶ』は何かの拍子に『類は友を呼ぶ』のことを間違えて発生したことに疑いはないが、言葉は生き物だから「類は類を呼ぶ」を使う人が多くなれば、「昔は『類は友を呼ぶ』と言っていた」などという時代が来る可能性が無いわけではない。
 『きりぎりす』と『ころおぎ』は、昔は逆だったらしい。
 きりぎりす鳴くや霜夜のさむしろに衣かたしきひとりかもねむ
 古今和歌集の歌だが、キリギリスが霜夜に鳴くわけがない。このキリギリスは疑いなく現代のコオロギのことだ。

| | コメント (2) | トラックバック (0)

« 2007年5月 | トップページ | 2007年7月 »