見慣れないサシガメ
一週間ほど前のことだが、沖縄のゲッチョ先生から徳之島で採集した某カメムシを送っていただいた。それと一緒に、西表島で採集したという見慣れないサシガメが同封されていた。とりたてて特徴の無いサシガメなので、見慣れない、としか表現のしようが無かったのだが、とにかく、今までに見た記憶が無いサシガメだった。体長13mmほど。大きくもないが、だからと言って、小さいこともない。
やはり気になったので、サシガメの分類が専門のI博士にその標本を送った。すると今日、どうやら新種らしい、との返事。新種の記載のためには、もっと標本が欲しいところだが、サシガメの仲間は単独生活をしているものが多い上に、捕食性なので、採集場所の焦点を絞りにくい。ゲッチョ先生によれば、畑のわきの立ち枯れの樹皮の下から採集したとのこと。山の奥で見つかったわけではなく、人里近くで見つかったというのも、ちょっと意表を突かれている感じだ。
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コメント
僕などは、このようなサシガメを見つけると写真写りの悪いサシガメだな!といって相手にしませんね。地味ですW。
投稿: OIKAWA | 2007年4月19日 (木) 08時29分
OIKAWAさん、コメントありがとうございます。
ホンジュラスには派手な色のサシガメがいるかも知れませんけど、地味な色のサシガメの中に新種が隠れているかも知れないですよ。
投稿: Ohrwurm | 2007年4月19日 (木) 22時50分
おっしゃるとおりです。虫の場合僕は写真を撮るだけなので、写真写りの良い虫を探してしまいます。でも僕の本業はランですのでランについては、地味な種類ばかりを探してしまいます。だからランの写真は良い写真がありません。研究者とカメラマンでは、見る目が変わるのですね。
投稿: OIKAWA | 2007年5月 3日 (木) 08時38分