ハサミムシの生態に関する対談
昨日は挿画家(と言って良いのだろうか?多彩な才能を持った方なので、どんな肩書きにしたら良いのか迷ってしまう。)の石森愛彦さんが出版社の編集者の方と一緒においでになった。こんなことを書くと、ぼくが本を書いて石森さんの挿画が入る、なんて勘違いされるかも知れないが、そういう話ではない。では何なのかと言えば、石森さんが子供向きのハサミムシの本を作ろうとしているのだが、そこに書こうとしていることに嘘偽りが無いかどうかを再確認しようということだ。
ハサミムシのことを真面目に観察したことがある人はそれほど多くは無いと思う。と言う事で、一時期、ハサミムシの観察に力を注いだことがある自分に話が回って来たわけだ。話を回していただいたのは、日本で今一番真面目にハサミムシの進化に関する問題に取り組んでいる北海道大学のKさんだ。
しかし、わざわざ東京からおいでになったのには恐縮してしまう。
石森さんとの話は面白かった。自分はついつい生態学的な面白さを中心に考えてしまうのだが、石森さんには愛情があるのだ。学会に出ても、話をするのは研究者ばかりなので、石森さんとの対談は刺激的だった。あっと言う間に2時間ほど経ってしまった。
石森さんのことはよく知らなかったので、事前にネットで検索したら、吉村仁先生の「素数ゼミの謎」の挿画を書いておられるのだった。この本の挿画は印象深いものだったが、挿画家の名前までは意識していなかった。石森さん、ゴメンナサイ。サインをしていただこうと本を準備していたのだが、サイン入り本を一冊いただいてしまった。石森さん、ありがとう。
とにかく、あまり日の当たらないハサミムシという昆虫の知られざる姿を、これからの将来を担う子供に紹介することによって、ハサミムシがもっと知られた虫になれることを期待したい。
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