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2007年3月11日 (日)

昆虫学会東海支部会講演会と名古屋昆虫同好会月例会に参加

 昨日のことだが、帰宅が遅くなったので翌日になってからこれを書いている。昨日は、名古屋女子大学で開催された第147回日本昆虫学会・第84回日本応用動物昆虫学会合同東海支部会講演会と愛知産業貿易館で開催された名古屋昆虫同好会の3月の月例会に参加するために名古屋に出かけた。尾張一宮の実家にいた頃は、名古屋に出かけるのはそれほど億劫なことでもなかったが、ここ津から出かけるのは、かかる時間のことを考えると、やはり億劫だ。名古屋駅まで出るのに、津駅まで早足で歩いて15分、さらに近鉄の急行に乗ると65分かかり、それに待ち時間がかかる。特急に乗れば乗車時間は50分で済むが、特急料金を870円とられるので、よほど疲れているときでなければ、特急に乗る気になれない。
 せっかく名古屋に出かけるので、大須の電子パーツ屋にも寄ってこようと思って、ちょっと早めの朝9時過ぎに出かけた。すると、家を出て間もなく、ベニシジミLycaena phlaeas (Linnaeus, 1761) を見かけた。成虫で越冬する種を除けば、2月22日に見たモンシロチョウ Artogeia rapae (Linnaeus, 1758) とモンキチョウ Colias erate (Esper, [1805]) に次いで3種目の初見となった。
 津から名古屋へは、予定通り近鉄の急行に乗った。運が良いことに、急行用の車輌としては一番上等の5200系だった。車体には赤塚植物園のパイロゲンの広告が派手にラッピングされていたが、乗ってしまえば関係ない。
 名古屋の地下鉄は「ドニチエコきっぷ」というのを使った。名前のとおり、土曜日曜に限って使用できる安価な一日乗車券だ。なぜか、毎月8日にも使える。600円なので、3回以上地下鉄か市バスに乗る場合は、これがお得になる。
 上前津まで出て、第一アメ横ビルと第二アメ横ビルを冷やかし、昼食をとろうとタイ料理の看板が出ている屋台風の店でパッタイを食べた。美味しかったが、量が少なく、全く足りなかった。時間もなくなってきたので、地下鉄の駅に向かったが、駅の入り口の前に吉野家があったので、もう一度食事をとってしまった。
 講演会の会場には、定刻ぎりぎりで到着した。東海支部の講演会は、東海地域の昆虫学関係の大学の研究室で卒業論文や修士論文を書いた人たちの発表の場という位置付けもあるようだ。岐阜大学、名古屋女子大学、三重大学の学生さんたちの発表があった。名古屋女子大学の学生さんたちは、代々のゼミの学生さんたちが調査した愛知万博の会場でのギフチョウ Luehdorfia japonica Leech, 1889 とハッチョウトンボ Nannophya pygmaea Rambur, 1842 の個体数の増減に関する発表をしたが、真面目にデータがとられていて、好感が持てた。博覧会協会が発表したギフチョウやハッチョウトンボの個体数のデータも紹介されていたが、学生さんたちの調査結果とは全く異なっていたのが興味深かった。博覧会協会が発表したデータが、どんな方法で取られたものなのか、興味あるところだ。岐阜県で高校の教員をされている船越進太郎のアラカシ Quercus glauca Thunb. ex Murray に寄生する鱗翅目幼虫の発表も、高校の生徒らと一緒になってデータをとられたもので、葉の成分の化学的な分析も行われ、すぐにでも論文になりそうなものだと思った。
 講演会が終わったあとの懇親会は、名古屋女子大学の八田先生と学生さんのお世話で、大学の一室を借りて行われた。女子学生の比率が異様に多かったが、オジサンはオジサンだけで固まってしまい、若い人とあまりお話ができなかったのは、ちょっと残念だったと思う。
 そのあとは、地下鉄桜通線で丸の内まで出た。名古屋昆虫同好会の月例会は、参加者の一人一話のあと、あらかじめ予定されていた卓話がある。今回は大池崇資さんの名古屋市近郊におけるムラサキツバメの話。去年一年間、名古屋市近郊で精力的にムラサキツバメ Narathura bazalus (Hewitson, 1862) を調査されたときの話だ。近年、北へ東へ分布を拡げているムラサキツバメだが、愛知県では、関東地方に比べるとやや遅れてやって来た感がある。しかし、大池さんらの調査の結果、名古屋市近郊では、既に広く分布していることが明らかにされた。この結果については、名古屋昆虫同好会の会誌『佳香蝶』に投稿いただいているので、今年中には公表されることになるはずだ。
 例会は21時までだが、名古屋21:31分発の津新町行きの急行に乗り損ねると、急行は10:01までない。その間に特急は2本も出るのだが。この時間帯のダイヤの組み方は、特急に乗りたくない人も何とか特急に乗せようとする近鉄の策略のように思える。21:10に外堀通のバス停からバスに乗ったが、渋滞もなく、7〜8分で名古屋駅のバスターミナルに着いた。しかし、そこから近鉄に乗るためには、JR名古屋駅前を横切って、かなり歩かなければならない。しかし、問題無く21:31発の急行に間に合った。この急行は、片側4つ扉のLCカーだった。この時間帯はクロスシートになっているが、5200系ほど座り心地は良くない。でも、ロングシートよりマシか。この急行は珍しいことに、津まで特急に抜かれない。そのためか、乗車時間は61〜62分ほどで、昼間より少し短い。それにしても、家にたどり着くと23時近くになってしまうので、毎月例会に出るのは躊躇する。やはり、夜はつらいのだ。

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