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2007年3月15日 (木)

学位

 大学院の修士課程を修了して博士課程に進んだが、公務員試験に通ったので、中退して今の職についた。その当時は、まだ大学院生の数がそれほど多くなく、博士の学位というのは、高いハードルのように見えていた。
 それから20年以上も経ち、やっと学位論文をまとめたのが去年の秋のことだった。学位論文としてまとめられるほどのテーマになかなか巡り会うことができず、随分時間がかかってしまったものだ。職についているので、学位を取得する実利的な意味はほとんど無いのだが、研究職についている以上、博士の学位を取得するのは当然のことと思っていた。だから、それがずっと重圧になっていた。
 学位論文を提出し、口頭試問を終えたら、もう授与されるのを待つだけなのだが、なかなか重圧から解放された気分になれなかった。今の世の中、先を見通すことが非常に困難になってきていることが大きな理由だと思う。でも今日、授与式の案内が届き、やっと少しだけ解放感が出て来たかも知れない。
 K大学のF先生には学位について前々から気にかけていただき、論文をまとめるにあたってもお世話になった。博士課程の学生さんをたくさんかかえ、大きなプロジェクトのとりまとめの仕事もある中、論文博士の審査をするのは過重な負担をおかけしたことになったと思う。あらためてお礼を申し上げたい。

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コメント

心からお祝いを申し上げます。私のような課程博士とは異なり、論博はいっそうの御努力があったことと敬意を表します。

その昔学生時代に、「(学位は)足の裏に付いたご飯ツブ」と言った先生がいました。その心は「取っても取らなくてもよいが、取らないと気持ちが悪い」。しかし普段意識はしませんが、見えないところで力を発揮するもので、決して単なるご飯ツブなんていう軽々しいものではありませんね。大学に職を得るためには必須ですし、大学以外でも研究職についている限りかなりその存在は大きいものだと思います。

投稿: Zikade | 2007年3月16日 (金) 00時37分

Zikadeさん、コメントありがとうございました。
 論文博士は、良いテーマと巡り会えるかどうか、という運もあると思います。石垣島で仕事をすることができたことも運だと思いますし、そこで自分の波長にあった材料に出会えたことも運だと思います。まとめるにあたり、時間はたくさん必要でしたので、その部分は努力だと思いますけど。

投稿: Ohrwurm | 2007年3月16日 (金) 22時25分

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