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2007年3月

2007年3月31日 (土)

昆虫フォーラムの終焉

 @ニフティのフォーラムのサービスが、今日をもって終了する。一つの時代が終わったと言って良いのだろう。
 @ニフティの昆虫フォーラムでは、運営のお手伝いをさせていただいた。しかし、足を引っ張った方が多かったような気もする。
 昆虫フォーラムでは色々な方と巡り会った。このフォーラムが無ければ、決して出会う事ができなかったような感性を持った人とも多く出会えた。これから、どういう形に移っていくのかよくわからないが、昆虫フォーラムのような「良い出会い」に巡り会える可能性は低いような気がする。

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2007年3月29日 (木)

応動昆大会3日目

 学会も最終日3日目になると疲れが出て来る。委員会が前日にあるから、それを合わせれば4日目だし。自分の発表が最終日の午後になったのは、運が悪かったと思っておこう。
 今日は、ゴミムシ関係の発表がいくつかあったので、それをはずさないように聴いた。関連した内容の発表は、同じ会場で続けてくれれば良いのだが、今回も会場と会場の間を動き回らなくてはいけなかった。
 ゴミムシの発表以外では、橋本健一さんのモンシロチョウの休眠の遺伝性に関する講演も聴いた。モンシロチョウは蛹で冬休眠をするが、幼虫時代に感じた日長で休眠するかしないかが決まる。北の方に分布するモンシロチョウは、より長い日長条件で休眠に入るし、南の方に分布するものは、短い日長でも休眠に入りにくい。石垣島のものなどは、短日条件にしても、ほとんど休眠に入らない。橋本さんは、東京と石垣島のモンシロチョうを交雑させ、この子世代の休眠反応を調べた。すると、休眠に入る臨界日長は、東京のものと石垣島のものの中間的な時間になった。モンシロチョウの休眠性は遺伝的なものなのだ。ところが、この子世代の中から休眠に入らなかったものどうしを交雑させ、孫世代、曾孫世代のものの臨界日長は、子世代のものとほとんど変わらなかった。ここでは、休眠しない性質が選択されるのかと思っていたが、どうやらそういうわけではないらしい。今後の研究の成果が楽しみだ。
 安藤喜一先生の講演は、去年の昆虫学会に続き、カマキリの生活史のものだったが、最後の最後の方だったので、それを聴かずに帰ってしまった。安藤先生、ごめんなさい。それを聴いた人の話では、例の『カマキリは大雪を知っていた』(酒井與喜夫著)に対して批判する発言をされたそうだ。今年の秋の昆虫学会が楽しみだ。

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2007年3月28日 (水)

応動昆大会2日目

 午前中は主にマルハナバチ関係とカメムシ関係、午後はカンキツグリーニング病関係の講演を聴き、夕方はカンキツグリーニング病の小集会に出た。
 石垣島を出てから間もなく3年になるが、カンキツグリーニング病とその媒介昆虫ミカンキジラミに関する新しい知見が多くあり、着実な進歩が見られるような感じがした。ミカンキジラミによるカンキツグリーニング病菌の獲得と体内での動態に関する果樹研究所の井上さんの仕事が印象に残る。ところが一方、九州本土でミカンキジラミが定着しているかも知れないという新しい事実も明らかになってきたようで、前途多難であるというのは変わらない。
 朝から夕方まで、マジメに講演を聴いてしまったので、疲れた。いろいろ書いておきたいこともあるが、疲れたので省略。

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霧の朝

 昨日は雨だったが、夜には奇麗な半月が見えていた。今朝は良い天気になるかと思ったら、濃い霧に包まれている。風もほとんど無いらしい。まるで夏の高原の朝のようだ。
 気象情報を見ていると今日は良い天気になって気温が上がるらしい。外のことが気になって、落ち着いて講演会場に座っていられないかも知れない。

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2007年3月27日 (火)

人違い

 学会の一般講演の会場で、見知らぬ人から挨拶された。自分より明らかに若い人だ。こちらも人の顔をなかなか憶えられない人間なので、どこかで一度会ったことのある人なのだろうと思った。最近は、顔を思い出しても、名前が思い出せないことも多いし。しかし、誰なのか思い出す事ができないのも気になるので、その人の名前を訊こうとしたら、「人違いでした。すみません。」と言われた。自分と同じような人がいるのを実感できてちょっと安心した。

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応動昆大会1日目

 今日から第51回日本応用動物昆虫学会(応動昆)大会が始まった。午前中は総会と奨励賞および学会賞の受賞記念講演。午後の最後は少し一般講演もあったが、主にシンポジウム。シンポジウムはDNAの塩基配列に基づく同定の話。多くの分類群で、ミトコンドリアDNAのCOI領域のDNAの塩基配列を読み取ってデータベースが作られているという話。知らなかった。形態による同定分類が困難な分類群では、強力な武器になると思うが、分類群によっては問題もあるようだ。シンポジウムのオーガナイザーからは、操作そのものは簡単です、などということだが、必要に迫られなければ自分では手を出さないだろうな、という気がする。5年後にどうなるか、という話もあったが、5年やそこらで有用性を明確にできるようなことでも無いと思うので、しばらくは続けなければいけないだろう。種の概念の問題に関するコメントも出たが、それはDNAによる同定分類の話とは次元が異なる話だと思う。今まで何度か応動昆でシンポジウムがあったと思うが、その中では印象が残るものになるような気がする。
 一般講演の最初に伊藤嘉昭先生の講演があった。さすがに肉体的な衰えは感じられたものの、嘉昭先生は退職されてからも研究に対する意欲が変わらないところがすごい。自分もそうありたいものだ。
 懇親会は人数が多すぎて誰がいるのだか訳がわからない。音響設備も悪く、誰が挨拶しているのかもわからないし、話の内容も全く聞き取れない。これじゃぁ懇親会の意味があまり無いなぁ、というのが実感。

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2007年3月26日 (月)

茶色の光沢がある屋根瓦

 東広島は新幹線で何度か通過していたが、このあたりの景色を見るたびに思う事があった。それは、このあたりの民家(おそらく農家と思われる)の屋根瓦が立派だ、ということだ。茶色で光沢があり、お金がかかっているように見える。
 Zikadeさんのお話では、このあたりは寒暖の差が激しいので、安物の瓦では割れてしまう、という話が(昔は)あったらしいということだ。今ではそんなことは無いのだろうけど。
 この話を聞くまでは、このあたりの農家は裕福なのだと思っていたが、必ずしもそうとは限らないだろう、とのお話。
 それはともかく、この茶色の屋根瓦の家が散在している風景は、一つの落ち着いた景観をつくっているようにも思える。変わらないで済ませることができるなら、後世まで残して欲しい景観だ。

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東広島へ

 明日から広島大学東広島キャンパスで開催される日本応用動物昆虫学会の大会に参加するために東広島に来ている。
 今朝は、7:45に津を出発するアーバンラーナーに乗ったが、新型のアーバンライナーネクストの方だった。この型の車輌に乗るのは、まだ2回目だ。快適だったが、隣の席の客が太っていたため、やや窮屈だった。このようなことは時々ある。自分は痩せているが、窮屈に感じたということは、やはり座席そのものが小さすぎるのかも知れない。
 大阪の鶴橋から大阪環状線で大阪に出たが、新大阪に向かう電車がちょうど発車したところで、1列車待たされた。そのせいで、新大阪での新幹線の乗り継ぎはやや急がなくてはならなかった。検索サイトで出て来た結果通りにはなかなか事が運ばない。
 それでも、新大阪からは予定通りのぞみ7号に乗り、福山でこだま645号に乗り換えた。福山での乗り継ぎは大変良かったが、次の新尾道では2列車の通過待ちで9分停車、さらにその次の三原でも1列車の通過待ちで6分停車で、大した距離ではない福山から東広島までの間の移動に、随分時間がかかった感じがした。
20070326blog1  Zikadeさんとは3年半ぶりぐらいの対面。ゆっくりお話ができました。お土産もありがとうございました。アメリカ産のDrPepperは初対面です。
 夕食は、Ziakdeさんにご紹介いただいたお好み焼き屋へ。雰囲気も良いお店でした。広島のお好み焼きは、今から20年以上も前に一度食べたことがあるのだが、どうやって焼くのかは、全く覚えていなかった。具を混ぜずに重ねるだけで、ゆっくりと焼く、というのが焼き方の特徴のような気がした。卵は何時入るのかと思ったら、最後に薄く拡げ、それまでに焼き上げたのを一気に乗せる、というのが面白いと思った。我が家では、大阪風や名古屋風のお好み焼きを時々作るが、これは真似しづらいと思った。
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2007年3月23日 (金)

学位授与式

20070323phd  今日は学位の授与式に行って来た。自分は論文博士だが、3月は課程博士の授与者が多いため、600人を超える人数で驚いた。総長から一人ずつ学位記が渡されたので、それだけで1時間半以上かかった。やっと少し実感できるようになったかなぁ。
 とりあえず、証拠写真を。
 帰る前に時計台の前で記念撮影をしていたら、着物を着ていた妙齢のご婦人。写真撮影を頼まれたが、フレーミングに注文が多いのにやや閉口。ちょっと話をしたら、このご婦人は前に学位を取って、今日は写真撮影だけとのこと。う〜む。こういう人もいるのだなぁ。さすが変わり者が多いK大学。

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2007年3月21日 (水)

さよなら昆虫フォーラムオフ

 「さよなら昆虫フォーラムオフ」に行って来た。東京まで日帰りだ。これまでに日帰りで東京まで行った事はない。行って良かった。
 この月末をもって、@ニフティのフォーラムのサービスが廃止されるので、否応無く昆虫フォーラムの幕も閉じられることになった。昆虫フォーラムは1997年の7月に開設されたので、10年弱の寿命だったことになる。プロもアマも境界を乗り越えて、という目標があったが、その点ではなかなか厳しいものがあった。が、それなりに実りがあったのではないかという実感だ。
 普通の昆虫同好会というと、一般的にはいわゆる昆虫少年上がりの昆虫マニアが集っていることが多いが、昆虫フォーラムはそうではなかった。昆虫同好会の人脈だけではとても知り合う事ができなかった人たちと出会うことができた。
 今日のパーティーはある程度しんみりとするものになるかと予想していたが、しんみりしたのは、この10年弱の間に亡くなった3人のアクティブな参加者の話になったときだけだった。昆虫フォーラムはこの先どうなるのかと気を揉んでいたのだが、この席上、シスオペから今後の展開について説明され、ちょっとホッとした。
 ま、とにかく、普段は文字でしかつきあっていない皆さんに直接お会いすることができて良かった。今日参加されたみなさん、これからもよろしくお願いいたします。
 今日の会のお世話をいただいたkenji191さんをはじめとする皆さん、どうもありがとうございました。

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2007年3月20日 (火)

カレーライスの魔力

 昨日の夕飯はシーフードカレーだった。カレーライスは我が家のメニューとして定番だが、シーフードカレーは初めてだった。ついつい美味しくて何度もおかわりをしてしまった。
 学生時代、Tくんの下宿でカレーライスをつくり、Sくんと3人で鍋一杯のカレーを平らげたら、3人とも動けなくなってしまったことがある。どうも、カレーには満腹中枢を麻痺させる効能があるらしい。
 というわけで、昨日のカレーのせいで、未だにお腹が重い。

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ウグイスのさえずり

 今朝起きたらウグイス Cettia diphone のさえずりが聞こえた。この春初めて聞いたのだが、妻によれば数日前から聞こえていたらしい。目覚める時刻の違いのせいらしい。

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2007年3月18日 (日)

月面反射通信

 ネットで朝日新聞のサイトでアマチュア無線の月面反射通信の記事を見て、昔のことを思い出した。アマチュア無線の世界を知ってから、月面反射通信のことを知ったので、一度は月面で反射された電波の信号を聞いてみたいと思っていたが、知り合いのアマチュア無線家でそんなことをやっている人は全くいなかったので、縁の無いことだと思っていた。ところが、全く思いがけないところで月面反射通信をやっているアマチュア無線家と知り合う事ができた。
 今を去る事10年以上も前のことだ。九州は福岡県の久留米市に住んでいたとき、地元の合唱団で歌を歌っていた。どのようないきさつだったか、今では思い出せないが、その合唱団の団員の人がアマチュア無線家だということがわかり、いろいろ話をしているうちに、一度遊びにいらっしゃい、ということになり、家族揃ってお宅にお邪魔することになった。自宅の庭には巨大なパラボラアンテナが設置されており、室内には自作の高周波パワーアンプがあった。ちょうど月が出ている時間だったので、実際に電波を出してもらった。すると、何秒かあとに、その電波が返ってくる信号が受信機から聞こえた。非常にかすかな信号ではあったが、月面で反射された電波ということに疑いはなかった。一度は聞いてみたいと思っていたので、大変感激した。
 その後のことだったが、そのアマチュア無線家である森七郎さんは、月面反射通信の世界では、日本での先駆け的な存在だということを知った。非常に柔らかな物腰で、とてもそのような偉大な人には見えなかったのは意外だったと今でも思う。

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葛根湯が頭痛に効いたような気がする

 朝はいつも頭が重いことが多いので、今朝もいつもと同じような感じだったが、今日はその後も頭痛が続き、午前中は布団の中で過ごしてしまった。何となく去年の11月の熱発騒動が思い出される。いやだなぁ。仕方がないので昼食前に葛根湯をお湯に溶かして飲んだ。そのせいかどうかわからないが、午後には頭痛が和らいで、通常の活動ができるようになった。
 それにしても、今日も寒い日だ。2月が暖かかったのが、まるで嘘のようだ。気温が多少低いだけなら我慢もできるが、これほど風が強いと、寒さが身にしみる。気象台の観測値を見ると、津地方気象台の観測値は、周辺の観測地の観測値と比べると、いつも風速が強い。風が通り易い地形なのだろうか?鈴鹿峠から関、芸濃あたりから安濃川に沿って吹いてくるのかも知れない。郷里尾張一宮も冬には風が強いところだが、関ケ原を通って吹く伊吹おろしがまともに吹き付けるところだから仕方がない。

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2007年3月17日 (土)

編集作業にとりかかる

 6月9日の例会に間に合うように昆虫同好会の会誌の編集をしないといけないが、まだあまり作業が進んでいない。修正が必要だと思われる原稿には、著者に修正をお願いしないといけないが、これがけっこう大変な作業だ。編集という作業は、著者が考えていることを正しく読者に伝えるために必要なことなので、できることなら手を抜きたくない。
 昆虫同好会の会員は高齢者が多く、報文を書く会員も高齢者が多い。高齢者の方は、原稿を原稿用紙に手書きにされる方が多いが、印刷所への入稿は電子媒体に入ったものですることになっているので、長い原稿だと電子媒体に変換する作業もけっこう大変だ。そういう方に原稿の修正をお願いする場合は、紙に印刷した原稿を郵送しなければいけない。電子メールでやりとりできたらどんなに楽だろうかと思う。
 とにかく、修正が済んだ原稿が1号分の会誌を出すのに十分な量になったので、やっと記事の割り付けを考え始めた。
 去年から編集を担当することになり、今回は2回目だ。前回は、その前の号の担当編集者から受け継いだ原稿をそのまま割り付けただけだったが、自分としてはやや不満に思っていた。同好会誌の報文と言えども、科学論文と基本的に変わるところがない。しかし、曖昧な文章表現をする著者が非常に多いので、その点をなるべく改善したいというのが現時点の考え方だ。

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2007年3月16日 (金)

生長が良すぎるホウレンソウ

20070316blog  妻が近所のスーパーマーケットで買って来たホウレンソウは、大きく、太く、色も濃いものだった。ソテーにして食べたのだが、見た目ほどにアクは無く、美味しかった。しかしながら、どういう理由か知らないが、根元が切られて売られていたとのこと。本当はあそこが一番美味しいのだが。

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2007年3月15日 (木)

学位

 大学院の修士課程を修了して博士課程に進んだが、公務員試験に通ったので、中退して今の職についた。その当時は、まだ大学院生の数がそれほど多くなく、博士の学位というのは、高いハードルのように見えていた。
 それから20年以上も経ち、やっと学位論文をまとめたのが去年の秋のことだった。学位論文としてまとめられるほどのテーマになかなか巡り会うことができず、随分時間がかかってしまったものだ。職についているので、学位を取得する実利的な意味はほとんど無いのだが、研究職についている以上、博士の学位を取得するのは当然のことと思っていた。だから、それがずっと重圧になっていた。
 学位論文を提出し、口頭試問を終えたら、もう授与されるのを待つだけなのだが、なかなか重圧から解放された気分になれなかった。今の世の中、先を見通すことが非常に困難になってきていることが大きな理由だと思う。でも今日、授与式の案内が届き、やっと少しだけ解放感が出て来たかも知れない。
 K大学のF先生には学位について前々から気にかけていただき、論文をまとめるにあたってもお世話になった。博士課程の学生さんをたくさんかかえ、大きなプロジェクトのとりまとめの仕事もある中、論文博士の審査をするのは過重な負担をおかけしたことになったと思う。あらためてお礼を申し上げたい。

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2007年3月13日 (火)

大川コレクションのハサミムシ

 先日の三重昆虫談話会の総会の折り、三重県立博物館のIさんから、博物館に寄贈された大川コレクションの目録作りのためのハサミムシの同定を依頼されたので、今日の午後は仕事を休んで出かけた。仕事を休んで、ということなのだが、裁量動労になっているので、半日の休みは出勤簿の上では休みを取ったことにはならない。やはり妙な気分だ。
 大川コレクションは、津市内のお医者さんでアマチュアの昆虫研究家でもある大川親雄さんが収集された昆虫類の標本のことだ。大川さんは三重県内だけで採集されているので、標本はすべて三重県産のものだ。しかも、トビムシやコムシなどの一部の原始的な分類群を除いて、ほとんどすべての分類群がそろっている。三重県の昆虫相を語る上では、非常に貴重な資料と言える。その大川さんは高齢で、本職も引退され、アマチュア昆虫研究家としても引退されたので、コレクションが博物館に移されたわけだ。
 博物館の収蔵庫は小さいため、大川コレクションは県庁の近くの別の建物に収納されているということだ。その場所へは博物館からIさんと一緒に向かった。さほど大きな部屋ではなかったが、博物館に入りきらない昆虫の標本が多数入っていた。大川コレクションは300箱近い数だという。あまりの数の多さに圧倒されそうだったが、幸か不幸かハサミムシは1箱にしか入っておらず、さらにその一部だけだった。
 予想を超えるものが入っていないかと期待したのだったが、すぐに名前がわかるものしかなく、期待は裏切られた形になった。しかし、コブハサミムシ Anechura harmandi Burr, 1904 が海岸線からそれほど遠くないと思われる場所でも採集されていたのは収穫だったような気がする。
 今日は三重県の甲虫研究家のIさん(博物館のIさんとは別人)もおいでになっており、一緒に大川コレクションを物色した。蝶の標本は少なかったが、三重県では普通は採れない蝶などがあり、中身は非常に濃いものだと思った。

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2007年3月11日 (日)

昆虫学会東海支部会講演会と名古屋昆虫同好会月例会に参加

 昨日のことだが、帰宅が遅くなったので翌日になってからこれを書いている。昨日は、名古屋女子大学で開催された第147回日本昆虫学会・第84回日本応用動物昆虫学会合同東海支部会講演会と愛知産業貿易館で開催された名古屋昆虫同好会の3月の月例会に参加するために名古屋に出かけた。尾張一宮の実家にいた頃は、名古屋に出かけるのはそれほど億劫なことでもなかったが、ここ津から出かけるのは、かかる時間のことを考えると、やはり億劫だ。名古屋駅まで出るのに、津駅まで早足で歩いて15分、さらに近鉄の急行に乗ると65分かかり、それに待ち時間がかかる。特急に乗れば乗車時間は50分で済むが、特急料金を870円とられるので、よほど疲れているときでなければ、特急に乗る気になれない。
 せっかく名古屋に出かけるので、大須の電子パーツ屋にも寄ってこようと思って、ちょっと早めの朝9時過ぎに出かけた。すると、家を出て間もなく、ベニシジミLycaena phlaeas (Linnaeus, 1761) を見かけた。成虫で越冬する種を除けば、2月22日に見たモンシロチョウ Artogeia rapae (Linnaeus, 1758) とモンキチョウ Colias erate (Esper, [1805]) に次いで3種目の初見となった。
 津から名古屋へは、予定通り近鉄の急行に乗った。運が良いことに、急行用の車輌としては一番上等の5200系だった。車体には赤塚植物園のパイロゲンの広告が派手にラッピングされていたが、乗ってしまえば関係ない。
 名古屋の地下鉄は「ドニチエコきっぷ」というのを使った。名前のとおり、土曜日曜に限って使用できる安価な一日乗車券だ。なぜか、毎月8日にも使える。600円なので、3回以上地下鉄か市バスに乗る場合は、これがお得になる。
 上前津まで出て、第一アメ横ビルと第二アメ横ビルを冷やかし、昼食をとろうとタイ料理の看板が出ている屋台風の店でパッタイを食べた。美味しかったが、量が少なく、全く足りなかった。時間もなくなってきたので、地下鉄の駅に向かったが、駅の入り口の前に吉野家があったので、もう一度食事をとってしまった。
 講演会の会場には、定刻ぎりぎりで到着した。東海支部の講演会は、東海地域の昆虫学関係の大学の研究室で卒業論文や修士論文を書いた人たちの発表の場という位置付けもあるようだ。岐阜大学、名古屋女子大学、三重大学の学生さんたちの発表があった。名古屋女子大学の学生さんたちは、代々のゼミの学生さんたちが調査した愛知万博の会場でのギフチョウ Luehdorfia japonica Leech, 1889 とハッチョウトンボ Nannophya pygmaea Rambur, 1842 の個体数の増減に関する発表をしたが、真面目にデータがとられていて、好感が持てた。博覧会協会が発表したギフチョウやハッチョウトンボの個体数のデータも紹介されていたが、学生さんたちの調査結果とは全く異なっていたのが興味深かった。博覧会協会が発表したデータが、どんな方法で取られたものなのか、興味あるところだ。岐阜県で高校の教員をされている船越進太郎のアラカシ Quercus glauca Thunb. ex Murray に寄生する鱗翅目幼虫の発表も、高校の生徒らと一緒になってデータをとられたもので、葉の成分の化学的な分析も行われ、すぐにでも論文になりそうなものだと思った。
 講演会が終わったあとの懇親会は、名古屋女子大学の八田先生と学生さんのお世話で、大学の一室を借りて行われた。女子学生の比率が異様に多かったが、オジサンはオジサンだけで固まってしまい、若い人とあまりお話ができなかったのは、ちょっと残念だったと思う。
 そのあとは、地下鉄桜通線で丸の内まで出た。名古屋昆虫同好会の月例会は、参加者の一人一話のあと、あらかじめ予定されていた卓話がある。今回は大池崇資さんの名古屋市近郊におけるムラサキツバメの話。去年一年間、名古屋市近郊で精力的にムラサキツバメ Narathura bazalus (Hewitson, 1862) を調査されたときの話だ。近年、北へ東へ分布を拡げているムラサキツバメだが、愛知県では、関東地方に比べるとやや遅れてやって来た感がある。しかし、大池さんらの調査の結果、名古屋市近郊では、既に広く分布していることが明らかにされた。この結果については、名古屋昆虫同好会の会誌『佳香蝶』に投稿いただいているので、今年中には公表されることになるはずだ。
 例会は21時までだが、名古屋21:31分発の津新町行きの急行に乗り損ねると、急行は10:01までない。その間に特急は2本も出るのだが。この時間帯のダイヤの組み方は、特急に乗りたくない人も何とか特急に乗せようとする近鉄の策略のように思える。21:10に外堀通のバス停からバスに乗ったが、渋滞もなく、7〜8分で名古屋駅のバスターミナルに着いた。しかし、そこから近鉄に乗るためには、JR名古屋駅前を横切って、かなり歩かなければならない。しかし、問題無く21:31発の急行に間に合った。この急行は、片側4つ扉のLCカーだった。この時間帯はクロスシートになっているが、5200系ほど座り心地は良くない。でも、ロングシートよりマシか。この急行は珍しいことに、津まで特急に抜かれない。そのためか、乗車時間は61〜62分ほどで、昼間より少し短い。それにしても、家にたどり着くと23時近くになってしまうので、毎月例会に出るのは躊躇する。やはり、夜はつらいのだ。

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2007年3月 9日 (金)

やっと返って来た論文

 ここ3日ばかり寒い日が続いていたが、今日は風も少し弱まり、暖かさが戻って来た感じだ。モンシロチョウ Artogeia rapae (Linnaeus, 1758) とモンキチョウ Colias erate (Esper, [1805]) も見ることができた。
 去年の年末に投稿した論文(難航していた論文とは別)がやっと査読から返って来た。ちょっと前までは郵便で送られて来たので、封を切るときはドキドキしたものだが、今は電子メールで結果が送られてくるので、その緊張感が無くなった感じがする。
 大筋では問題無いということだったが、細かい点でいろいろ指摘があり、修正しなければいけない。もともと短い論文で、しかも結論ははっきりしているので、だいたい予定どおりだ。しかし、この程度の論文の査読に2か月半もかかるということは、査読者も忙しいということなのだろう。今の世の中、業績評価の中に占める論文数の比率がますます高まっているので、論文に関わることでますます忙しくなるのは目に見えている。

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2007年3月 7日 (水)

早退しても早退にならないのは妙な気分

 昨日も今日も、風邪気味で頭がボーッとして仕事がはかどらないので早退した。ちょっと前までなら休暇を取って早退したのだが、先月から裁量労働になったので休暇を取る必要がなくなった。妙な気分だ。慣れれば何とも感じなくなるのだろうが。

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2007年3月 6日 (火)

迷惑メールフィルター

 先月電子メールで論文を投稿したが、受付のメールがなかなか帰ってこなかった。おかしいとは思っていたが、やっと受付のメールが届いた。そのメールに書かれていた文章によると、迷惑メールフィルターではじかれてしまっていたとのこと。ううむ。何か怪しいことをしていたのだろうか?すぐに電話でもかけていたら、もっと早く気が付いてくれたのだと思う。おそらく、別の誰かが電話でもかけてくれたのだろうと思うが、誰も電話をかけなかったら、もっと長い間気が付かれずにいたのだろうと思う。
 自分の場合は、メールソフトではなく、サーバで迷惑メールをはじいているので、後から確認しようと思っても確認できない。まあ、いいか。

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2007年3月 5日 (月)

ヒサカキが臭いはじめる

 ヒサカキ Eurya japonica Thunberg の花が咲いていたのに気が付いたのは先週の火曜日だったが、その時に臭いは感じられなかった。が、今日は独特の臭いが辺りを漂っていた。
 異様な暖かさだった昨日の余韻が残るかのように今朝も暖かく、雨が降り出しそうで風もなく、ヒサカキの臭いが余計に強く感じられたかも知れない。
 悪臭とまで言い切れないものの、良い匂いとも言えない。花を訪れる昆虫を見ると、ハエの仲間が多いような気がするのだが、やはりハエを呼ぶような臭いなのだろうか?
 日中は雨になったが、夕方には上がってしまい、それほど降水量が多かったわけでもないようだ。夕方雨が上がると西風が強くなり、寒くなった。明日の朝は、おそらく寒く感じられるだろう。

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2007年3月 4日 (日)

三重昆虫談話会総会

 先週からの風邪がまだ完全に治らず、喉が少し痛く、頭も重いが、三重昆虫談話会の総会に行くことにした。
 今日は薄雲が出ていたので、快晴というわけではなかったが、風もなく、本当の春のような天気だった。今日の津地方気象で観測された最高気温は18.0℃だったとのこと。やはりこの時期としては異様に高い。
Blog20070304blog  総会の会場に行く途中、津駅にほど近い偕楽公園の中を通ったのだが、既に花見茶屋の出店の建設が始まっていた。花見はもうすぐそこだという気にさせられる。
 三重昆虫談話会に入って、もうすぐ3年になるのだが、総会に出るのは初めてだ。これまでの2回は、忘れていたり、体調が悪かったりして、出られなかった。
 どこの昆虫同好会でもそうだが、高齢者が多い。自分より若い人がいないわけではなかったが、どうみても自分は若い方から数えた方が早いように見える。何とかして若い人を仲間に入れたいものだ。
 会務の報告と会計報告のあとは、三重昆虫談話会創立50周年記念行事として作成された「熊野灘沿岸照葉樹樹林の昆虫」の作成担当者数名による講演が行われた。自分にとってあまり馴染みの無い地域の話だけに、いろいろ勉強になった。
 三重昆虫談話会の毎月のサロンにはほとんど出席しているが、サロンのメンバーはほとんど決まっているので、この総会で初めてお目にかかった方も多かった。文献だけで名前を知っていた人とお話ができるということは、やはり良いことだ。

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2007年3月 1日 (木)

自動車通勤の効果か?

 昨日は強風の中、バイクで出勤したため、スギ花粉をもろに浴びてしまった形になり、くしゃみと鼻水に苦しんだので、今日は自動車で出勤することにした。花粉さえ飛んでいなければ、バイクの方が気分も爽快だし、環境への負荷も少なくて済む。しかし、風が止んでいないので仕方がない。
 その効果あってか、くしゃみや鼻水が止まることはなかったものの、昨日よりは多少は楽な感じがした。明日は風が止みそうなので、バイクで出勤できるかも知れない。

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