応動昆大会1日目
今日から第51回日本応用動物昆虫学会(応動昆)大会が始まった。午前中は総会と奨励賞および学会賞の受賞記念講演。午後の最後は少し一般講演もあったが、主にシンポジウム。シンポジウムはDNAの塩基配列に基づく同定の話。多くの分類群で、ミトコンドリアDNAのCOI領域のDNAの塩基配列を読み取ってデータベースが作られているという話。知らなかった。形態による同定分類が困難な分類群では、強力な武器になると思うが、分類群によっては問題もあるようだ。シンポジウムのオーガナイザーからは、操作そのものは簡単です、などということだが、必要に迫られなければ自分では手を出さないだろうな、という気がする。5年後にどうなるか、という話もあったが、5年やそこらで有用性を明確にできるようなことでも無いと思うので、しばらくは続けなければいけないだろう。種の概念の問題に関するコメントも出たが、それはDNAによる同定分類の話とは次元が異なる話だと思う。今まで何度か応動昆でシンポジウムがあったと思うが、その中では印象が残るものになるような気がする。
一般講演の最初に伊藤嘉昭先生の講演があった。さすがに肉体的な衰えは感じられたものの、嘉昭先生は退職されてからも研究に対する意欲が変わらないところがすごい。自分もそうありたいものだ。
懇親会は人数が多すぎて誰がいるのだか訳がわからない。音響設備も悪く、誰が挨拶しているのかもわからないし、話の内容も全く聞き取れない。これじゃぁ懇親会の意味があまり無いなぁ、というのが実感。
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