田川 研 著『虫屋のみる夢』
田川 研 著『虫屋のみる夢』
NDC914 213p. 22cm ISBN4-03-003330-X
偕成社 2006年1月
一昨日、早速読んでみよう、などと書いてしまっていたが、本当に早速読んでしまった。早速図書館に行ったのか、などと思った読者は考えが甘い。本当のことを書けば、この前図書館に行ったときに、『虫屋の虫めがね』と一緒に2冊借りてきたのだ。
ケンさんの書く文章はよほど波長が合っているらしく、スラスラと読めるだけでなく、楽しさが次から次へと押し寄せてくる感じだ。「田川節」も絶好調だ。虫に対する観察眼が繊細なだけでなく、虫屋を見る観察眼も鋭い。
何とこの本には、同業者のサイトーさんが登場していた。確かにサイトーさんは福山に勤務されていた。同業者の中には「虫屋」は少なからずいるのだが、同業者が集る会議の席で一緒になっても、まわりには「虫屋」ではない同業者もたくさんいるので、「虫屋」だということを悟られないように、サイトーさんとも「虫屋」としての話をしたことはあまりなかった。でも、この本を読むと、サイトーさんも本物の「虫屋」だということがわかる。ケンさんとはタイプは違うのだが。
この調子だと、ケンさんから発せられる話題は限りが無さそうに思える。もっともっと読みたいものだ。
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