既にクヌギカメムシの産卵が始まっていた
体調が悪い日が続いていたこともあり、もうずいぶん長いことまともにフィールドに出ていない。今日は西風が強い日だったが、晴れていたので、外の気候に体を慣らすためにもいつものフィールドに出かけることにした。もちろん、クヌギカメムシ Urostylis westwoodi Scott, 1874 のことが気になっているということもある。
早速現地のクヌギ Quercus acutissima Carruthers の木の幹を探したが、ほどなく産卵しているクヌギカメムシを見つけることができた。1か月前には全く見つけることができなかったので、ちょっとは心配していたのだが杞憂だった。
現地にはクヌギの木が十数本あるのだが、細い木にはクヌギカメムシが見られないようだ。だいたいの目安としては胸高直径で20cmというところが境目になろうかというところだ。細い木にクヌギカメムシが見られない理由はだいたい想像がつく。要するに、細い木の樹皮の皺は浅すぎて、クヌギカメムシの産卵に適していないのだと思う。
あちこちのクヌギを見たが、今年の1月に見たときより、明らかに卵塊の数が少ない。今日見ることができたクヌギカメムシは腹部が膨満している個体が多かったので、これからまだたくさん産卵するのかも知れない。年末になったらまた見に行ってみることにしよう。
クヌギカメムシを観察していると、ツマグロオオヨコバイ Bothrogonia ferruginea (Fabricius, 1787) も目についた。この虫は成虫で越冬するので、まだしばらく活動しているのだろう。
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