ジョウカイの幼虫
今日のピットフォールトラップの調査ではジョウカイの仲間の幼虫が入った。さすがに幼虫では種まで同定はできない。
ジョウカイの仲間の幼虫を初めてみたのまだ大学院生だった頃だが、その時は何の幼虫なのか全く見当がつかなかった。なぜそんなものを見つけたかと言えば、調査対象だったコブハサミムシ Anechura harmandi Burr, 1904 の卵保護中の♀成虫を、このわけのわからない幼虫が捕食していたからだ。ビロウド状の短い毛に被われて、いかにも暖かそうに見える。
とにかく、名前がわからないのでは埒があかないので飼育してみた。同じように見えた幼虫から、ジョウカイボン Athemus suturellus (Motschulsky, 1860) とアオジョウカイ Themus cyanipennis Motschulsky, 1857 の2種が出てきた。予想もしなかったものが羽化したので、大変驚いた。
この界隈で見られるジョウカイの仲間でもっとも普通に見られるのはジョウカイボンなので、おそらく今日見つけた幼虫はジョウカイボンの幼虫ではないかと思う。
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