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2006年11月10日 (金)

オオトビサシガメ

20061110blog  今日も暖かい日になった。いつものように昼休みに職場の建物の壁を見ると、今日は2頭のクサギカメムシの他、オオトビサシガメ Isyndus obscurus (Dallas, 1850) の♂が1頭来ていた。サシガメに刺されると大変痛いという話はよく聞くので、注意して採集した。
 カメムシの仲間は臭い匂いを出すものが多いが、オオトビサシガメはバナナのような匂いがする。決して嫌な匂いではない。これでは捕食者に対して何の役にも立たないのではないかと思うが、刺すということ自体、捕食者に対して有効なのだろうか?
 話に聞くところでは、タガメも良い匂いがするらしいが、捕まえたことがないので、わからない。
 午後からは原因不明の下痢。何か傷んだものを食べてしまったのだろうか?

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コメント

初めてお邪魔致します。
バナナの匂いですか!オオクモヘリのグリーンアップル臭も有名ですが、一口にカメムシと言っても香りのバラエティーは広いのですね。タガメも加えてフルーツバスケットが作れそう..。
こちらでは、今日ツマグロヒョウモンの卵を探している際に見かけたクロトビカスミカメムシを捕まえてかいでみましたが、小さすぎるのか元々無臭なのか、何も匂いを感じませんでした。

投稿: ひるぎ | 2006年11月11日 (土) 00時49分

ひるぎさん、ようこそ。
 カメムシの匂いも色々ありますよ。インターネットでは伝えられないのがもどかしいです。
そろそろサキシマフヨウの果実にアカホシカメムシが集ってくる季節ではないかと思います。かすかな柑橘系の匂いがすると思いますので、一度試してみてください。
 昨日からの下痢は治まりましたが、今日は頭痛がひどいです。一種の食中毒ではないかと思います。

投稿: Ohrwurm | 2006年11月11日 (土) 18時00分

ミズスマシやアメンボウも甘くておいしそうな匂いがしますね。

投稿: ペコ | 2006年11月12日 (日) 06時16分

ペコさん、ようこそ。
 アメンボが飴の匂いだというのはよく聞きますが、ミズスマシもそうですか?今度捕まえて確かめないといけないですね。今年は、もう見つからないかも知れないので、来年の楽しみにしておきます。

投稿: Ohrwurm | 2006年11月12日 (日) 17時56分

明けましておめでとうございます。
お正月はヤンバルでキャンプを張って来ました。こちらもそれなりに寒く昆虫もなかなか見かけない中、アカホシカメムシの群れを初めて見付けました。
 吸汁しているサキシマフヨウの「果実」が、すっかり乾いたフワフワ綿毛状なのには驚きました。吸い上げるだけの水分が残っているのか疑問でなりません。 それにしても、冬枯れの中にあの赤は鮮明ですね。 

投稿: ひるぎ | 2007年1月 7日 (日) 16時31分

ひるぎさん、あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いいたします。
ヤンバルもアカホシカメムシの季節のようですね。サキシマフヨウの開花が早い分だけ、アカホシカメムシの発生も石垣島より少し早いかも知れないですね。
サキシマフヨウの果実がフワフワでアカホシカメムシが餌を摂れるのかどうかご心配されているようですが、心配には及びません。カメムシの中には植物の維管束に口針を刺して汁液を吸う種も多いですが、アカホシカメムシは口針の先から消化液を出して、餌の種子を溶かしたものを吸って栄養としています。ですから、乾燥した種子と水だけを餌として与えても飼育できます。サキシマフヨウの種子も比較的好適な餌ですが、私が今まで試した中では、トックリキワタの種子が一番好適な餌だと判断されました。アカホシカメムシにとっての餌の違いの影響に関しては論文を書いていますので、よろしければご覧ください。英語で書いていますので、専門外の方にはちょっとつらいかも知れませんが、下記のURLで無料で読むことができます。
http://dx.doi.org/10.1303/aez.2004.183

投稿: Ohrwurm | 2007年1月 7日 (日) 22時14分

Ohrwurmさま
乏しい英語力を総動員してようやく概要部分を読みました。学名で記された植物名には手こずりました。
アカホシカメムシはアオイ科栽培種・野生種植物をメインに、しかし科を越えて同じくフワフワ果実をつけるキワタ類も好きなのですね。成長率や生存率が芳しくないホストはやめておけば良いだろうに、とも思いましたが、乾燥種子ニッチに特化した(追いやられた?)ということでしょうか。

投稿: ひるぎ | 2007年1月 8日 (月) 22時31分

ひるぎさん、コメントありがとうございました。
 キワタ科(パンヤ科)もアオイ科も同じアオイ目なので、それほど遠縁というわけではありません。アオイ目には他にシナノキ科、アオギリ科などがあります。アカホシカメムシの仲間(Dysdercus属)は全世界の熱帯を中心に多くの種がありますが、アオイ目の植物と緊密な関係があります。
 悪い餌はやめておけば良いというのも確かにそうなんですが、良い餌が無い時期には悪い餌でも無いよりマシだという場合もあると思います。種によっては良い餌が無い時期に休眠してしまうものもありますが、アカホシカメムシは休眠性が無く、良かろうと悪かろうと、その時利用できる餌を使って繁殖し、休眠しないという性質を進化させた種のようです。このことについても論文を書きましたが、これは全文を読んでいただくにはパスワードが必要です。要約は無料で読めます。もしご希望でしたら全文のpdfファイルをお送りします。
http://www.blackwell-synergy.com/doi/abs/10.1111/j.1479-8298.2005.00130.x

投稿: Ohrwurm | 2007年1月 8日 (月) 22時48分

Ohrwurmさま
お忙しい中、大変分かり易いご解説と論文のご提示を頂き深く感謝申し上げます。

 話が前回の論文に戻りますが、パンヤ科がアオイ目とは知りませんでした。トックリキワタ等の綿毛が人に利用されていたのも初聞でした。そう言えば手芸用の詰め綿を「パンヤ」と呼ぶのもこれに由来するのですね。
 只今やっと届いた高橋氏の新刊を読んでいるのですが丁度「スギ林とは」の項でカメムシの食性について触れられていました。曰く、”カメムシの本当の狙いは果汁ではなく種子なのである・・”と。合点がいきました。アカホシカメムシは果汁からあぶれたニッチにいるのではなく、本来的な食性を保っているのですね。

 長くなりますが、今回ご提示下さった要約文も先程拝読しました。どこまで解読出来るか分かりませんが、ご面倒でなければ本文も読ませて頂きたく思います。お手数ながら宜しくお願い申し上げます。

投稿: ひるぎ | 2007年1月10日 (水) 00時50分

ひるぎさん、コメントありがとうございました。

 実はぼくは「パンヤ」という物が未だにどんなものか知りません。おそらく、トックリキワタの果実が開裂したときに中から現れる綿毛のようなものだろうと想像しています。
 果汁と種子ではどちらが栄養価が高いかと言えば、種子の方だということは誰でも容易に想像できると思います。でも、カメムシが種子を餌にするというのがピンとこないのは、カメムシが吸収する口をもっているのに、種子が硬い殻に被われているからでしょうね。おそらく。
 沖縄本島にはいないかも知れませんが、八重山ではクチナガカメムシやミカントゲカメムシなど長い口針を持っている大型のカメムシがいます。どれぐらい長いかと言うと、体長よりも長いぐらいです。クチナガカメムシはミフクラギの、ミカントゲカメムシが柑橘の種子から栄養をとらなければいけませんので、厚い果皮よりも短い口針では困るわけです。
 論文の方、何か質問がありましたら、いつでもご質問ください。

投稿: Ohrwurm | 2007年1月11日 (木) 22時07分

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