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2006年9月30日 (土)

チチコグサ

20060930blog1  朝、庭の草を少し抜いた。借家ではあるが、我が家の庭には芝生があるのだ。この芝生は、たまには手入れをしないと、どうしようもない状態になる。去年までは、芝や草が伸びてくると芝刈り機を使って刈っていたのだが、だんだん綿毛のような種を付ける草が勢力を増して来たように見えた。その草の名前を図鑑で調べたところ、チチコグサ Gnaphalium japonicum Thunb. だということがわかった。ハハコグサ Gnaphalium affine D. Don. の名前は子供の頃から知っていたが、チチコグサというのかあるとは知らなかった。しかも、チチコグサとハハコグサは同じ属に分類されるほど近縁なのだ。この2種の外見は一見似ていないので、同じ属だとは思わなかった。しかし、花のつくりをよく見てみると、似ているのは確かだ。
 チチコグサが勢力を増して来た理由を考えてみたところ、その形態が意味を持っているように思えた。チチコグサはロゼット状の葉の塊から1本ないし数本の花茎を出して花を咲かせ種子をつける。芝刈り機を使うと、花茎は刈り取られるのだが、ロゼットは全く影響を受けないのだ。
20060930blog2  そこで少し考えて、チチコグサを選択的に除去することを試みた。これは一つの生態学的な実験だ。芝生の中のロゼットを抜き取るのは手だけでは無理なので、先端が二つに分かれた草抜きを準備した。これを使ってとにかく徹底的にチチコグサとその他の雑草を抜いたのが今年の初夏のことだった。
 その努力が実って、芝生の勢力が増し、この夏の芝生はこれまでよりずっと人工的な奇麗さを増した。本当は人工的な美しさは好きではないのだが、この芝生の持ち主は家主さんだから仕方がない。徹底的にチチコグサを抜いたにもかかわらず、花茎を出していないロゼットは見落とすことも多いので、今日のようにまた草を抜かなければならない。まだ生態学的な実験は続くのだ。

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