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2006年8月30日 (水)

クロアナバチ

20060830blog  キャベツ畑で害虫の調査をしていたら、ズボンにパチンと何かが当たった。よく見てみるとクロアナバチ Sphex argentatus fumosus Kohl, 1890 だった。オナガササキリ Conocephalus gladiatus (Redtenbacher, 1891) と思われる小型のキリギリスの仲間を抱えている。
 周りをよく見てみると、自分がしゃがみ込んでいたところに巣穴があった。害虫の調査は一昨日にもしたのだが、その時にはクロアナバチには気付かなかった。昨日か今日のうちに新しく巣穴を掘ったのかも知れない。
 クロアナバチは幼虫の餌になるオナガササキリを巣穴の前に置くと、巣穴の状態を確かめるかのように穴の中に入ったり出たりした。巣穴は2つあり、一つの巣穴に餌を運び込むかと思ったら、また出て来てもう一つの穴に餌を運び込んだ。
 しばらく中に入ったままだったが、今度は単独で穴から出てくると、回りの土を丁寧にかき集めて巣穴を塞いだ。巣穴を塞ぐと、もうそこに巣穴があることはわからない。
 クロアナバチはごく普通に見られるハチだが、なかなかこういう場面に出会うこともない。仕事の合間のちょうど良い息抜きになった。

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