ヒグラシとアブラゼミ鳴く
夕食後、まだ明るかったので庭の草を抜いていた。すると、どこからかヒグラシ Tanna japonensis (Distant,1892) の鳴き声が聞こえてきた。自分にとっては今年の初鳴きの記録になる。
一昨年、今の家に引っ越して来るまでは身近にヒグラシの鳴き声を聞くことのできる場所に住んだことが無かったので、自分にとってヒグラシはあまり身近なセミではなかった。石垣島に住んでいたときは、ヒグラシの別亜種のイシガキヒグラシ Tanna japonensis ishigakiana (Kato, 1960) の鳴き声を聞くために、汗を流しながら於茂登岳に登った。山頂近くで鳴き声を聞いて、下山したときには真っ暗になっていたことが懐かしく思い出される。
ヒグラシの鳴き声はどことなく物悲しく、心を落ち着かせてくれる。身近にヒグラシの鳴き声が聞こえることは、やはり嬉しいことだ。
さらに草を抜いていると、今度はアブラゼミ Graptopsaltria nigrofuscata (Motschulksy, 1866) が鳴いた。これも自分にとっては今年の初鳴きの記録になる。アブラゼミは子供の頃にはもっとも身近なセミで、夏の暑さを思い出させるので、あまり好きではないセミだ。
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