クマゼミ鳴く
今朝出勤前に、自宅近くでやっとクマゼミ Cryptotympana facialis (Walker,1858) が鳴くのを聞いた。自分にとっての今年の初鳴きの観測となる。今の場所に引っ越して来てまだ3回目の夏なので、平年と比べると早いのか遅いのかわからないが、去年や一昨年と比べると、明らかに発生が遅れているようだ。
戦争のあとの食糧の枯渇していた時期に沖縄の人はクマゼミをよく食べた、という話を聞いたことがある。先日、宮古島に住む上里さんからイワサキキクサゼミ Mogannia minuta Matsumura, 1907 を食べるという話をきいた。イワサキクサゼミは日本に棲むセミの中ではもっとも小型のものの一つだが、時としてサトウキビ Saccharum officinarum Linnaeus に被害を与えることもあるほど棲息地での個体数は多いので、食べるために採集するには好都合なのだろう。その話をきいたあと、クマゼミを食べてみたいという欲求が沸々と湧いてきた。上里さんにイワサキクサゼミの調理法を尋ねたら、素揚げが良いですよ、とのことだった。クマゼミは体が大きく表面が硬いだろうから、羽化するために地上に出てきた幼虫を採集して持ち帰り、家の中で羽化したばかりの軟らかい成虫を調理したら良いのではないかと思っている。
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